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静岡学園は選手権優勝メンバーのGK野知やFW加納先発も初黒星。「全員でレベルアップして総体では必ず優勝」

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選手権決勝で同点ゴールを決めている静岡学園高FW加納大は今大会初出場も悔しい結果に

[2.1 静岡県高校新人大会準決勝 藤枝東高 2-0 静岡学園高 愛鷹多目的G]

 全国高校選手権で2度目の優勝を果たした静岡学園高の新チームが、公式戦5試合目で初黒星を喫した。

 13日の選手権決勝から5日後に新人戦初戦を迎えた静岡学園は1、2回戦こそ快勝したものの、清水東高との3回戦、焼津中央高との準々決勝はいずれも延長戦。それでも、選手権優勝GKの野知滉平(2年)が「全国で優勝して、『来年も頑張って』と言われていた分、静岡の県大会で優勝できないというのは静学の名前に傷をつけてしまうのかなというのがあった」と振り返ったように、選手権王者としてのプライドを持って臨んだ彼らは我慢強く戦い、勝ち上がってきた。

 だが、この日は藤枝東高の前にボールを十分に握ることができないまま、0-2で敗戦。選手権決勝で鮮烈な同点ゴールを決めているFW加納大(2年)は、「自分の力が無かった。期待に応えられなかった。自分が勝たせられるようにならないといけない」と唇を噛んだ。

 この日はMF新藤琉人(2年)やMF清水和馬(1年)が積極的にボールに絡み、キープ力も見せていたが、個々の技術力も、チームとしての崩しの連動性もまだまだだ。ただし、この日はU-18日本代表スペイン遠征中の注目DF田邉秀斗(2年)が不在。また例年、個の育成を優先しながら選手権予選頃からグンと伸びてくるチームだけに、競争の中から新たなタレントが出現し、チームとしても選手権を沸かせた「静学スタイル」を表現するはずだ。

 野知は「プリンスリーグも始まるので、そこで全員でレベルアップして総体では必ず優勝してもう一回静学を全国に出場させたい。一年通してスタメンで出て、静学の守護神と言うか、それくらい大きな存在、チームの中心になりたいと思っています」と宣言。まずは個々がレベルアップを果たして、必ず静岡のタイトルを奪還する。

(取材・文 吉田太郎)

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