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時にテニスボールも活用。リフティングでキックの感覚磨く藤枝明誠MF横山がCKで2得点演出

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藤枝明誠高MF横山良唯は2得点を演出した

[2.1 静岡県高校新人大会準決勝 常葉大橘高 1-4 藤枝明誠高 愛鷹多目的G]

 藤枝明誠高MF横山良唯(2年)が、リフティングで感覚を磨いたキックで2得点を演出した。先制されて迎えた前半25分、左サイドからのCKを「GKが届かないところに蹴ればと。あとは仲間を信じて」と中央のMF増田七翔(1年)にピンポイントで合わせて同点アシスト。さらに後半22分にも左サイドからのCKで相手オウンゴールを誘発した。

 いずれのシーンもCKからスピードのあるボールを配給。「速いボールを入れれば、中で何が起こるか分からない」という狙いが2ゴールに結びついた。松本安司監督はまだまだ利己的なプレーになっていることを指摘するものの、そのテクニックとアイディアあるパスなどで攻撃の中心に。本人は自身の決定機を活かせなかったことを反省した一方で、2得点に絡んだことを「良かったと思います」と評価していた。

 正確なプレースキックは特長の一つ。横山は「リフティングとかでボールの感覚を毎日確かめながらやっている。ボールのタッチの感覚は大事にしていますね」と説明する。キックの感覚がズレている際には、テニスボールでリフティング。その感覚へのこだわりが「きょう良かったです」というプレースキックを生み出し、チームの勝利に繋がった。

 横山は静岡県選抜候補の一人。練習会で静岡学園高の選手たちのプレーを見て、レベルアップの必要性を感じたという。「タッチの部分では静岡学園の人たちの方が上手かったので刺激になりました」。日常のトレーニングでより精度を求めながら、試合ではトップ下の選手として結果にこだわる構え。松本監督が「(県選抜候補の活動を経て)プレースピードが上ってきている」と成長を認めるMFが、藤枝東高との決勝でも決定的な仕事をしてチームにタイトルをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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