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目標は日本代表。東京Vユースの190cmGKカウンゼン・マラが好守でFC東京U-18の勢い止める

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東京ヴェルディユースの190cmGKカウンゼン・マラ

[2.2 東京都CY U-17選手権決勝L FC東京U-18 2-2 東京Vユース 東京ガス武蔵野苑多目的G]

 東京ヴェルディユースはミスから同点に追いつかれ、試合終盤は逆転でのグループ1位を狙うFC東京U-18の猛攻を受ける形となった。だが、ミャンマー人の両親を持つ190cmGKカウンゼン・マラ(2年)が至近距離からのシュートを止めるなど、3点目を許さず。2-2で引き分けて決勝進出を決めた。

 チームを救った守護神は「ボールを繋いで前に運んで決めていくチームなので、そこのリスク管理は意識してポジションを取るようにしています。しっかり予測して、準備してチームが困った時に自分のセーブで助けられたので良かったかなと思います」。前半、試合終盤とFC東京に流れを渡す時間帯があったが、カウンゼン・マラは相手の勢いを止めるだけでなく、「どう良い流れにして行くか」も考えながらプレーし、“最低限”の結果に繋げた。

 シュートストップは得意とする部分。その点でチームを救ったが、攻撃面については反省していた。東京VはGKが高い位置でポゼッションに絡む攻撃的なスタイル。だが、この日は自分が経由して相手のプレッシャーから回避することができなかったからだ。

 左足のパントキックの精度を見せていた一方、「自分はまだまだ。自分が足元の技術や認知の精度を上げて、守備だけでなく攻撃でも貢献したい」。東京Vのポゼッションをマスターし、常に質の高い攻撃をすることができれば、どこに行っても自信を持ってプレーできると信じている。だからこそ、もっともっと成長することを誓っていた。

 まだまだ線も細いが、下級生時からチャンスを得ているGKのポテンシャルは十分。「将来はこの日本でプレーしている以上は日本代表を目指したい。ヴェルディで求められていることは他のチームのレベルよりも高いと思っている。ここで質を高めていけば代表というのも全然目指せるんじゃないかと思っています」。その目標へ向かって日々100%で努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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