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食野亮太郎、新体制ハーツでの現状は?地元紙「このチームでインパクト残せないとなれば…」

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ハーツMF食野亮太郎

 地元メディア『エジンバラ・イブニング・ニュース』は、ハーツの攻撃陣に関する特集記事を組み、そのなかではU-23日本代表MF食野亮太郎の状況に関する見解も述べられている。

 クレイグ・レベイン前監督の下でシーズン序盤から低調が続いたハーツは、暫定的に指揮を執ったアシスタントのオースティン・マクフィー氏の下でも状況が好転せず。昨年12月上旬にドイツ人指揮官ダニエル・シュテンデル氏を招へいしたクラブだが、新体制の下でも同26日までのリーグ戦4試合は4連敗と泥沼状態から抜け出せず、スコッティシュ・プレミアリーグの最下位に沈んでいた。

 だが、2019年のラストマッチ、食野が今季3ゴール目を挙げた12月29日の第21節アバディーン戦(1-1)以降はSFAカップでの3部相手の大勝を含め負けなし。先月26日の第23節では強豪レンジャーズを2-1で下すといった番狂わせを演じると、今月1日のセント・ジョンストン戦では2度のビハインドから後半アディショナルタイムに3-3に追いつくなど執念を見せ、最下位からの脱出に成功した。

 しかしそんななか、昨夏にマンチェスター・シティから大きな期待とともに迎え入れられたレンタルプレーヤーの食野の状況が変わりつつあるようだ。地元メディアは、今冬に元アイルランド代表MFグレン・ウィーラン、元スコットランド代表DFクリストフ・ベラといったベテランなどを放出した一方、北アイルランド代表FWライアム・ボイスなど複数の新戦力を加えたハーツでの食野などこれまでレギュラーとされていたメンバーについて分析。食野については次のように記されている。

「昨日のセント・ジョンストンと引き分けた試合でチャンスを与えられたメシノだが、それを活かすことができなかった。彼はボールを簡単に奪われすぎて、ファイナルサードではあまり効果的ではなく、水曜日のキルマーノックとのホームマッチで先発したら、それはサプライズだろう」

 また、食野の去就についても触れられている。

「(現状は)メシノにとって、世の終わりではない。彼はマンチェスター・シティとの契約を持ち、これから夏までの間に何が起きようと、2020年の年央にはタインキャッスル(ハーツ本拠地)のキャリアが終わる可能性が非常に高い。しかし、彼がシーズンの大半は得点や勝ち点を巡ってもがいているハーツのチームでインパクトを残せないとなれば、それは彼のイギリスのサッカーでの将来においてよくない前兆とも言えるだろう」

 U-23日本代表に招集されていたため1月のほとんどで不在だった食野は、新体制のハーツでは公式戦9試合のうち4試合に出場。レンタル終了まで残り5か月を切ったが、これからの同クラブでのパフォーマンスは彼の今後のキャリアを大きく左右するのかもしれない。

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