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憧れのマンUに加入…元ナイジェリア代表FWが「ドラマチックだった」移籍最終日を明かす

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オディオン・イガロが移籍の舞台裏を明かす

 今冬の移籍期限最終日に上海申花からマンチェスター・ユナイテッドに加入した元ナイジェリア代表FWオディオン・イガロ(30)が「本当にドラマチックだった」と移籍の舞台裏を明かした。クラブ公式サイトが伝えている。

 ユナイテッドはイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが負傷により長期離脱。緊急補強が必要となったが、インテルにレンタル移籍中のチリ代表FWアレクシス・サンチェスは契約上、呼び戻すことができず、移籍期限最終日にイガロをシーズン終了までのレンタル移籍で獲得した。

 憧れのクラブに加入することが決まったイガロ。「最高に嬉しいよ。願いを叶えてくれた神様にお礼を言いたい。夢が叶った」と語ると、「僕はこのクラブを子どもの頃からサポートしていた。ナイジェリア時代の友達や、ワトフォードでのチームメイトたちもみんな、僕がユナイテッドファンだってことを知っている。それが今こうして現実になった」と加入を喜んだ。

 移籍期限最終日は「ドラマチックだった」という。前日に代理人から電話があり、興味を示している複数クラブの中にユナイテッドの名前もあった。イガロは「頼むから、もし可能性があるなら、どうかユナイテッドと話を進めて欲しい」と代理人に伝え、その時を待った。

 すると、上海時間の夜11時だった。代理人から電話があり、イガロに「ユナイテッドが交渉を進めたい」と話していることを伝えた。元ナイジェリア代表FWは、そこから通訳を探して、上海申花のダイレクターのもとへ行き、「僕のエージェントがあなたに話がある。ユナイテッドから照会がきているので、どうか実現させてほしい」と伝え、交渉が開始した。

 その夜は一睡もできなかった。なぜなら上海時間の朝7時に移籍ウインドーが閉まるからだ。その間にも他のチームから問い合わせが来ていたが、イガロは頑なに「自分が望んでいるのはユナイテッドに行くことだ」と念を押した。代理人からは、「そのためには減給になる」とも言われていたが、「そんなのはまったく関係ない。とにかくこの契約を実現させたい気持ちでいっぱいだった。どうしてもユナイテッドに行きたかった」と、その決意は固かった。

 その思いに応えるように、上海申花のダイレクターたちも引き止めることなく交渉を進めた。そして、朝5時。話し合いが完了し、代理人がすべての書類をユナイテッドに送った。ウインドーが閉まる1時間前には、書類の不備がないことが確認され、代理人から「決まった」と連絡があったという。

 念願のユナイテッド入りを果たしたイガロは「ものすごくうれしくて、すぐに母親に電話して喜びを伝えたよ。本当にドラマチックな展開だった。あまりに興奮して、その後も寝付けなかったよ」と興奮した様子で語った。

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