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「自分の良さを出さないと多分生き残れない」。日本高校選抜初合流の快足SB吉田晴稀が先制ゴール!

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1本目11分、日本高校選抜の右SB吉田晴稀(帝京長岡高3年/愛媛加入)が右足で先制ゴール

[2.6 練習試合 日本高校選抜 2-4 流通経済大]

 今回の埼玉合宿で日本高校選抜に初合流した右SB吉田晴稀(帝京長岡高3年/愛媛加入)が、初の対外試合でいきなり先制点を叩き出した。1本目11分、味方のインターセプトに呼応するように右サイドから駆け上がってパスを受けると、そのままゴール方向へのドリブルから右足シュートを叩き込んだ。

「良いところに後藤がスルーパスを出してくれた。自分はファーストタッチで上手く前に入ることができたので、クロスも考えたんですけれども、中の状況もあまり良くなかったのでシュートを撃とうかなと思ってシュートを撃ちました」。帝京長岡ではCBを務めていたが、愛媛から評価された右SBで躍動。1本目にはDF2人を振り切って攻め上がるシーンもあった。

 この日の日本高校選抜にはどこか受け身な選手もいた中で、吉田は立ち上がりから自分の良さを出そうとしていた。「今回から(日本高校選抜の活動に)来たので、自分の良さを出さないと多分生き残れないと思ったので、まずは自分が出して行こうと思いました」。その言葉通りのプレー。だが、守備で背後を突かれるシーンが多かったことを反省し、よりチームメートたちとコンビネーションを取って改善することを誓っていた。

 選手権後に愛媛でのプロ生活がスタート。まだまだ新しいスタイルのサッカーに慣れる最中で、1人暮らしも大変だという。その中でエネルギーを持って日々に取り組んでいるDFは、この高校選抜の活動を今後へ向けたチャンスだと捉えている。

「上手く行けば(欧州遠征で)ドイツやオランダに行けると思うので、自分の力を出していきたい。自分の良さであるスピードや対人の強さは負けたらいけないと思っている。アピールしていきたい」と意気込んだ。吉田は昨夏に大学進学からプロ入りへシフトし、その後の練習参加でアピールして愛媛入り。大学生相手にもスピードや対人の強さを発揮していた快足DFが、今回も自分の力を表現して日本高校選抜入りを勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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