beacon

発足半年で初タイトル ブラインドサッカー日本代表主将、川村のパラ本番への誓い「僕が主役。誰よりも輝く!」

このエントリーをはてなブックマークに追加

チームの初優勝とMVPの2冠に輝いた川村怜

[2.9 KPMGカップ2020決勝 パペレシアル品川5-0コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ](富士通スタジアム川崎)

ブラインドサッカーのリーグ戦上位クラブで争う「KPMGブラインドサッカーサッカークラブチーム選手権」は9日に閉幕。決勝は昨年8月に結成したばかりのパペレシアル品川が日本代表主将の川村怜が4得点の大暴れ。初優勝を狙ったコルジャ仙台ブラインドサッカークラブに快勝し、発足半年で初タイトルを獲得した。川村が振り返る。

「出来すぎですね。決勝も含めて、簡単な戦いは1試合もなかった。相手がいやがることを攻めてゴールを決められました。練習場の確保? めちゃ大変で。いつも転々としていました。厳しい状況ではあるが運営スタッフが頑張ってくれました」

 前所属のAvanzareつくばでは練習場は確保できていたが、新興チームとなればそうはいかない。品川に拠点がありながら、都内を出て県外を出て他チームと合同で練習することもあったが、そういう簡単ではない環境を乗り越えて、発足わずか半年で初タイトルを獲得した。

 このKPMGカップで、パラリンピック前の国内の公式戦は終了。8月~9月にかけて開催されるパラリンピックまで日本代表モードに突入する。3月16日に開幕するワールドグランプリは、パラリンピック本番に出場する8か国中6か国がエントリーするプレパラリンピックと位置付けられる。この大会を本番への弾みにしたい。

「今年は僕が主役。誰よりも輝いて躍動する姿をみなさんにお見せできるように、残りの時間を努力し続けて、パラリンピックでも活躍できるように頑張りたい」

 優勝の美酒に酔うのもつかの間、8月25日の開幕まで200日を切ったパラリンピック本番へ向けて表情はきりりと引き締まった。

■3月16日開幕 ワールドグランプリのチケット販売情報はこちらから

(取材・文 林健太郎)

●ブラサカ/障がい者サッカー特集ページ
●日本障がい者サッカー連盟(JIFF)のページはこちら

TOP