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FC東京U-18のGK彼島優がPKストップ!「ユー、止めちゃいなよ!」の声に応える

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FC東京U-18のGK彼島優はPKを止めるなど活躍

[2.11 東京都CY U-17選手権3位決定戦 FC東京U-18 4-0 町田ユース 味フィ西]

「ユー、止めちゃいなよ!」。後半30分のPKの大ピンチ。すぐ後方のゴール裏スタンドのサポーターからは、守護神をリラックスさせるような声が飛んでいた。「聞こえました」と微笑むFC東京U-18のGK彼島優(1年)は、その言葉通りに町田ユースのPKを阻止。後半に勢いづいていた町田を止めるビッグセーブで完封勝利に大きく貢献した。

 PKは元々得意ではなかったという。「中学校までは全然止めれなかったんですけれども、高校入ってから落ち着いたと言うか、落ち着いて止められて良かった」と彼島。身体を左へ動かしながら、残した足で見事にシュートを止めて見せた。

 この日は、PKストップ以外のシーンでも枠に飛んできたシュートに落ち着いて対応。決勝リーグ最終節の東京Vユース戦でも後半立ち上がりに連続でビッグセーブを見せるなど、難しいシュートを止める印象を与えて来ている。シュートストップはこれまで課題となっていた部分。今年から参戦するプレミアリーグでよりシュートを打たれる本数が増えることを想定して取り組んだ成果が表れている。

 1歳年上のGK野澤大志ブランドン(2年)が1年早くトップチームへ昇格。隣の練習場でトレーニングする先輩は大いに刺激になっているという。「全部比べられるのが大志くんなので、負けないで、もう一個高い位置を目指して頑張っていきたい」と意気込んでいる。

 U-18チームは今年から繋いで崩すスタイルへ変化。GKにもよりビルドアップ能力を求められる中、足元を得意とする彼島は力の見せ所でもある。この日は「もっと上手く選手を使って、動かしたかった」と反省。目標とする先輩に並ぶためにもシュートストップも、足元の部分も貪欲にレベルアップさせる。

(取材・文 吉田太郎)

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