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[新人戦]福岡王者・九国大付は初日1勝1分。気持ちと身体を切り替えて1試合でも多くの試合を:九州

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福岡王者・九州国際大付高はMF森喜大主将(右)やFW吉田晃盛(中央)ら個性ある選手たちがハードワークをする

[2.15 九州高校(U-17)大会予選リーグ第2節 九州国際大付高 0-0 日章学園高 福岡フットボールセンター]

 九州国際大付高は福岡県新人戦で東福岡高の連覇を7で止め、27年ぶりの優勝。すでに3月のサニックス杯出場を決めている。昨年は総体九州大会で準優勝し、プリンスリーグ九州でも3位。総体県予選は準優勝で選手権県予選も準決勝で惜敗したが、全国でも上位進出の可能性を十分に秘めたチームだった。

 現1、2年生は当時のレギュラーがゼロ。それでも、新チームは打倒・東福岡を実現し、福岡王者として九州大会に駒を進めてきた。MF森喜大主将(2年)は「新人戦で優勝して九州やサニックスで経験を積もうという話をしていた。まず経験という部分では良かったと思います」と頷く。

 この日は初戦で那覇高(沖縄)に逆転勝ちしたものの、日章学園高(宮崎)との第2試合では前半優勢に試合を進めながら失速。2年生が大会2日前まで修学旅行に参加したことが、影響する形となった。だが、その間に身体を追い込んでいた1年生の方がむしろ体力的にはキツイ状況。江藤謙一監督は上級生のメンタルの部分の弱さを指摘していた。

「(優勝した福岡新人戦のように)全員の献身的な守備や身体を張ったところがないと。頑張った結果1位になったのに、頑張ることがなかったら、何もないです」。2年生は自分たちで修学旅行に参加し、1日早く切り上げる日程を決断している。だからこそ、森は「修学旅行と別に九州大会は気持ちを切り替えてやらないといけなかったんですけれども、気持ちや身体が切り替えられていなかったと思います」と反省していた。

 ただし、大会初日を1勝1分で乗り切ったことは大きい。日章学園戦は注目1年生のFW吉田晃盛やMF岩熊唯斗が目立つ形となったが、那覇戦では182cmの左SB磯谷駿(2年)が2得点1アシストの活躍。また「自分は後ろから前に行くのが得意。奪って、預けてゴール前に入るというプレーをもっと出していかないといけない」という大黒柱の森が存在感を放ち、江藤監督が「アイツはよう伸びました」と評する186cmCB磯崎碧(2年)ら特長を持った選手たちが複数いるなど面白いチームだ。

 だが、あくまでハードワークすることがベース。連戦で肉体的には厳しいかもしれないが、選手たちは自分たちが強みとする部分で相手を上回り、その上で個性を発揮するだけだ。近年は東福岡の壁に阻まれてきたが、指揮官が「全国に出てしまえば絶対にやれる」と言い続けてきたという九国大付。全国で勝ち上がる力をつけるために、大会初日から切り替えて公式戦の中で勝つ力を身に着けていく。

 森は「まずは予選を突破しないと決勝トーナメントで経験を積むことができない。明日勝って自力で決勝トーナメントを決めたい」。まずは大分西高(大分)との予選リーグ最終節に集中。勝って1試合でも多くの経験を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)

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