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「そう思われるのが悔しい」…浦和MF関根貴大、新たなチャレンジ

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浦和レッズMF関根貴大

[2.16 ルヴァン杯GL第1節 浦和5-2仙台 埼玉]

 生き生きとしていた。今季初の公式戦。浦和レッズMF関根貴大は90分間ピッチ上を駆け回り、攻守に躍動した。

 昨季までとは景色が違う。3-4-2-1のワイドを任されることが多かったが、今季は4-4-2のサイドハーフを務める。「役割が全然違う。ワイドのときよりも、サイドハーフはより攻撃の質が求められる。そこのバランスは全然違う」。ワイドでは守備時に5バックを形成するために最終ラインまで戻る必要があった。新システムでは違う。サイドハーフの後ろにはSBがいるため、最後方まで戻る必要はない。

 決して運動量が落ちるわけではなく、本人も「スプリントや走行距離はそこまで変わらないはず」と話しており、「パワーの使い方や疲労度が違う」と感じている。パワーを消耗しないことで「踏ん張れるし、ぶつかっても耐えらえる」と守備面での力強さを示し、球際で激しく当たってボールを奪い取る場面も作り出した。

 そして、攻撃面でも違いを見せる。ワイドではタッチライン際まで開いてボールを呼び込み、縦に仕掛けることが多かったが、この日は違う。状況に応じて中央に絞る。組み立てに絡んで鋭いパスから好機を生み出し、前半35分にはMF汰木康也へスルーパスを供給してチーム3点目の起点となった。

 昨年までは使う機会が限られた“武器”をピッチ上で見せたが、元々持っていた“武器”の一つ。「自分がああいうプレーができると、そう思われるのが悔しい」と答えると、「ワイドでやっていたこと以外のこともできるんだと、今年は見せていきたい」と力を込めた。ドリブルだけではない。自身の“武器”を改めて披露していこうとしている。

「自分がもう一歩成長するためにも、このポジションでさらに成長したい。良いタイミングで浦和も新しいサッカーにチャレンジしている。その中で、僕も新たなチャレンジができるのは嬉しい」

 25歳を迎えるシーズン。大きな進化を遂げる1年となりそうな予感が漂っている。

(取材・文 折戸岳彦)
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