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「自分らしさ、湘南のDNAを」20歳石原広教が覚悟の凱旋フル出場

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湘南ベルマーレDF石原広教(写真中央)

[2.16 ルヴァン杯GL第1節 湘南1-0大分 BMWス]

 湘南のDNAを受け継ぐ若武者がBMWに帰ってきた。湘南ベルマーレDF石原広教はルヴァン杯開幕節、右ウイングバックのポジションで90分間フル出場。「馴染みあるスタジアムでプレーできて、開幕戦に出られるのも初めてだったので、すごく幸せな気持ちだった」と充実した表情で振り返った。

 トップチーム昇格を果たした2017年にはJ2リーグ10試合、プロ2年目の18年はJ1リーグ7試合に出場し、順調にステップアップ。それでも昨季は再びJ2リーグのアビスパ福岡で武者修行を経験した。その間、アカデミー時代から育ててもらったクラブは激動の一年に直面していたが、異なるクラブでひたむきに実力を高めていた。

 そんな昨季はリーグ戦37試合に出場。ひと回り大きな自信を携え、20歳で故郷への帰還を果たした。「上位の相手にも対人で負けない自信はあるので、マッチアップする相手に絶対に負けないという個人のところ。そこで負けなければチームメートの信頼感も上がるし、監督も使いやすい選手になる」。そんな意気込みは開幕節からしっかりと発揮されていた。

「ピンチはつくられたけど、自分のところからはやられていなかった。もちろん改善点はあるけど、無失点で終われたのは良い試合になった」。石原自らそう語ったように、対面のMF高畑奎汰とDF三竿雄斗にサイドをえぐられる場面こそあったものの、クロスを供給された時点で中央の準備は万全。危険なシーンで突破を許すことはなく、耐え抜いた末の劇的な勝利に大きく貢献した。

 それでも、今後に向けては「この試合で出るのを終わりにしたら何も意味がない。これから全試合に出るつもりでポジション競争をしっかりやっていきたい」と力強い言葉を口にする。今季の湘南は20人以上の選手が入れ替わったが、そんな中で『湘南スタイル』を体現していく覚悟だ。

「まずハードワークするところ。いままでの湘南の選手に比べて上手い選手が増えているので、自分が闘う姿勢を見せないとどんどん湘南の色が薄くなってしまう可能性がなくはない。自分らしさ、湘南のDNA、ハードワークするとか、闘うところを絶対にブレさせずにやっていきたい」。

(取材・文 竹内達也)

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