beacon

[MOM3163]大津FW坂本充(2年)_経験豊富なアタッカー陣に食い込むFWが決勝ヘッド

このエントリーをはてなブックマークに追加

大津高FW坂本充は決勝点を決めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.17 九州高校(U-17)大会準々決勝 大津高 1-0 飯塚高 福岡フットボールセンター]

 プレミアリーグ勢の大津高は今年、昨年から前線で躍動していたFW半代将都主将(2年)と新エースFW宮原愛輝(2年)が2シャドーの位置に構えている。準々決勝ではその前方に配置されている俊足FW坂本充(2年)が主役となった。

 前半16分、MF大島清(2年)の左クロスを頭で合わせる。ゴールまでやや距離があったが,GKの頭上を越える技ありゴール。「ああいう形は練習でやっていたので、上手くやれたと思います。(ゴール前へ)入るところは徹底して練習をやっていた」という一撃が決勝点となった。

 坂本は登録168cmと小柄。スピードを武器とするFWは練習で最前線に配置された際に「そこで上手く行けた」ことでチャンスを掴んだという。ただし、ライバルもいる中でのプレー。今大会初日はチームが2試合で17得点を叩き出す中、坂本は1得点に終わっていた。

 だが、「古閑先生に『やれるだけやれ』と言われていた。そこに応えられるように」と臨んだ飯塚戦で決勝点。これで乗った坂本は続く日章学園高との準決勝でも1ゴールに加えて2本のPKを奪取するなど勝利に大きく貢献した。

 古閑健士監督も「(準決勝後に坂本は)どうだ、という顔で帰ってきました(微笑)。(昨年からの主軸以外の選手も)自覚が出てきている」と喜ぶ。坂本は経験豊富な2シャドーについて、「何かあったらあそこに託せば何かやってくれる」と微笑むが、「(最後は自分が決めるという気持ちが)少しありますね」。良い意味で自信を掴みつつあるストライカーは、結果を残し続けて、自分もチームにとって欠かせない存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

TOP