beacon

出番失っていた鎌田大地、ELでのハットに地元紙「驚くべきカムバックだ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

フランクフルトFW鎌田大地

 UEFAヨーロッパーリーグ(EL)で日本人史上2人目のハットトリックを記録したフランクフルトFW鎌田大地を、地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』が試合の最優秀選手に選出した。寸評では「驚くべきカムバックだ」と述べ、直近のリーグ戦で出場機会を失っていた23歳を称えている。

 フランクフルトは20日、EL決勝トーナメント1回戦第1戦でザルツブルクと対戦。前半12分に相手GKの股を抜く右足シュートで先制点を奪った鎌田は、同43分に左足チップキックで追加点をマークする。さらに後半8分、今度は左サイドからのクロスに頭で合わせ、ハットトリックを完成させた。

 データサイト『Opta』によると、フランクフルトの選手がELでハットトリックを達成したのはクラブ史上初。また日本人選手としては2018年11月8日、当時ザルツブルク所属のFW南野拓実がグループリーグ・ローゼンボリ戦で記録して以来の偉業となった。また今大会6ゴール目は現状での得点ランキング首位タイとなっている。

 そんな鎌田だが、直近の試合では出場機会を失っていた。2019年最終戦のブンデスリーガ第17節パダーボルン戦で先発メンバーを外れると、2020年に入って以降の公式戦6試合では負傷の影響もあって第20節のデュッセルドルフ戦で45分間プレーしたのみ。約1か月ぶりに訪れた先発のチャンスを見事に活かした。

 地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』は試合の振り返りで、最優秀選手にあたる「プリマス」欄に鎌田を選出。「素晴らしいカムバックだ」とした上で「盗み取った1点目、思慮深く輝かしい2点目、幸運と知能の3点目」と3つのゴールを位置付け、「彼はすでに大会6ゴールで国際舞台を楽しんでいる」と伝えている。

 またこの日は、同じくレギュラーを外れていたMF長谷部誠も中盤の底でフル出場した。4-1での勝利に貢献した36歳は次点の5人に名を連ね、「彼の展望、落ち着き、ボールへの感覚はチームのために良いものだった」と称賛。「彼は中盤でプレーできないと言われていた」という評価もあったようだが、「試合に創造性を加え、格の高いポジショニングを見せた」と伝えられている。

●海外組ガイド
●ヨーロッパリーグ(EL)19-20特集
●日本人選手の活躍をチェック!!“初月無料”DAZN独占配信
●ブンデスリーガ2019-20特集

TOP