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VARでPK献上の浦和DF鈴木大輔「歓声を聞くのはこたえた」

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浦和レッズDF鈴木大輔(左)

[2.21 J1リーグ第1節 湘南2-3浦和 BMWス]

 自身のハンドのシーンがオーロラビジョンに映し出される。VARの“餌食”となったのは浦和レッズDF鈴木大輔だった。

 今季よりJ1でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入。主審自らがピッチ脇のモニターで映像を確認し、改めて判定を下す「オンフィールドレビュー」の際、同じ映像がスタジアムのビジョンでも公開されることになった。開幕戦で「オンフィールドレビュー」が行われたのは、2-2で迎えた後半24分だった。

 PA内に侵入してきたMF石原広教の突破を、鈴木は体を低く入れて阻んだ。ボール奪取に成功したが、タッチラインを割るかというボールに右手で触れてピッチ内に戻してしまう。湘南の選手はハンドをアピールするが、プレーは続行。しかし、一度プレーが切れると、佐藤隆治主審はVARの判定を示した。

 鈴木自身は「湘南の選手の反応や後のプレーの流れで言うと、VARで確認するのは自分のプレーだろう。そこ以外では選手が抗議するシーンはなかったと思う」と感じていた。オーロラビジョンには自身のプレーが映し出される。「会場のサポーターを含めて全員が見ていて、自分の手に当たった瞬間に湘南サポーターの歓声を聞くのはこたえた」と苦笑。しかし、「故意ではないけど、映像を見る限り、ハンドをとられても仕方がない」と続けた。

 佐藤主審が下したのはPKの判定。「客観的に見て仕方がない。逆の立場で湘南の選手があのプレーをしたら、『ハンドじゃないんですか』と思うだろうと感じる。VARでしっかり、佐藤さんが確認しているので、判定を受け入れて、切り替えてプレーを続けていくことを考えていた」。しかし、このPKをFWタリクが失敗。逆に後半40分にMF関根貴大が決勝ゴールを叩き込み、浦和は3-2の勝利を収めた。

「ここ数年、開幕で勝てていなかったし、湘南を相手にあまりいい結果を残せていなかった中で、苦しい試合を勝ち点3を持って帰れたのは大きい」。4年ぶりの開幕戦白星に安堵の表情を浮かべた。

(取材・文 折戸岳彦)
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