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湘南MF鈴木冬一が進化のクロスで2アシスト「五輪に選出されるためにも」

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2アシストを記録した湘南MF鈴木冬一

[2.21 J1リーグ第1節 湘南2-3浦和 BMWス]

 進化中のクロスボールで2アシストを記録した。開幕スタメンの座をつかんだプロ2年目の湘南ベルマーレMF鈴木冬一は「今年はオリンピックもありますし、結果にこだわってやっていきたい。自分の一番の課題としてアシスト、ゴールを増やしていきたい」と五輪イヤーの目標を掲げた。

 その言葉通りの活躍ぶりだった。ルーキーイヤーは攻守において数字に表れない貢献度は高かったが、リーグ戦でのゴール、アシストはなかった。迎えた今季は開幕戦でいきなり全2得点を演出。「1点目も2点目も相手の距離、相手が切っている方向を見て上げられた」という絶妙なアシストだった。

 いずれも左サイドから左足でピンポイントクロスを送った。前半7分、FW石原直樹の要求に応えるボールを頭に合わせ、先制点を演出。後半20分にも同じ形からファーサイドに入ったMF山田直輝の頭に合わせ、ゴールをお膳立てした。クロス精度はキッカー練習で磨かれ、「オリンピックに選出されるためにも伸ばしていかないといけないし、結果を出し続けていきたい」と決意をにじませた。

 2020シーズンの開幕戦であると同時に、特別な日だった。「4年前に亡くなったおじいちゃんの命日で、凄く勝ちたかったので悔しい。この試合に懸ける思いは強かった」。個人として結果を残した一方、チームは惜しくも黒星発進。それでも、敗戦に昨季終盤のような悲壮感はなく、「ガラッと入れ替わったチームとは思えないほど、一人ひとりの関係が良くなってる」と手応え。「多くのモノが見えた。次の試合に生かさないといけない」と次戦を見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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