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「裏のスペースを狙って…」柏FWオルンガ、スピード活かし2ゴール

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札幌の脅威となっていた柏FWオルンガ

[2.22 J1第1節 柏4-2札幌 三協F柏]

 2018シーズンの夏から柏レイソルに加入したFWオルンガは、その年のJ1を10試合3得点で終えた。降格の憂き目にあった昨季のJ2では得点を延ばし、30試合で27得点をマーク。ケニア代表に1年で4度選出され、長距離移動を強いられながらも得点を積み重ねていく。最終節の京都戦(○13-1)では8ゴールを挙げて、Jリーグ1試合最多得点記録を更新した。

 当然、J1でも対戦相手のマークが厳しくなることが予想されたが、札幌との開幕戦で圧倒的な存在感を放ち、FW江坂任と同じく2ゴール1アシスト。193cmの長身ながらスピードとテクニックに長けていて、その長所が札幌戦でも発揮されていた。

 前半20分、FW江坂任が自陣でボールを持ったときには札幌の守備陣は3枚残っていたが、札幌DFとGKの間にループパスを落とす。オルンガは飛び出したGKク・ソンユンより早くボールにさわると、一度はサイドに流れてしまったが体制を立て直し、GKが戻ってきた中でも冷静にゴールを陥れた。「札幌が高いラインを保ちながらプレーしていたので、その裏のスペースを狙って付こうとしていた」。まさに狙いどおりの得点だった。

 オルンガの2点目は、札幌のCKからのカウンターだった。守備のためにペナルティエリアまで戻っていたオルンガは、マイボールになるや一気に駆け上がる。「クリスティアーノからいいスルーパスがきたので、GKとの1対1の場面でスピードでかわした」。GKク・ソンユンを一瞬のスピードでかわし、無人のゴールに流し込んだ。

 今オフには移籍話の噂もあがったが、自身2度目となるJ1を戦っている。幸先よく2得点を挙げたが、「2ゴールとってうれしいけど、浮かれることはない」と自らを戒めた。

(取材・文 奥山典幸)
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