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長谷部誠のプレーの評価、契約延長の状況は?フランクフルト監督「4バックでのイメージは…」

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長谷部誠の評価は?

 フランクフルトは現地時間24日のブンデスリーガ第23節ホームでウニオン・ベルリンと対戦。前日に開かれた記者会見でフランクフルトのアディ・ヒュッター監督は、長谷部誠や鎌田大地についても語った。

 フランクフルトは現地時間20日に行われたヨーロッパリーグ(EL)決勝ラウンド1回戦ファーストレグでザルツブルクに4-1と大勝。この一戦でハットトリックを達成し、勝利の立役者となったのは鎌田だったが、会見でドイツメディアの取材陣からまず質問が飛んだのは、ザルツブルク戦に守備的MFとしてチームにバランスをもたらし、鎌田の2点目の起点ともなった長谷部についてだった。

 記者に長谷部のプレーの印象、そして契約延長の予定について問われたオーストリア人指揮官は、「まず競技の話から始めよう。過去に何度も話してきたように、マコト・ハセベは我々のチームにとってものすごく重要な選手だ」と前置きすると、年明けからの出場機会減少については「後半戦に入り、4バックを用いることを決め、私のなかではそのなかでのマコトのイメージがさほど強くない」と率直に語りつつ、このように続けた。

「しかし、彼はライプツィヒとの2戦で6番(守備的MF)のポジションで素晴らしいプレーをして、ザルツブルク相手にもすごくいい試合を見せてくれた。彼はビルドアップ時には2人のセンターバックの間に下がり、そこでこの2年間とても優れたプレーをしてきた位置での役割を果たした。だが、彼は中盤のインテリジェントなプレーヤーでもあり、中央で正しい判断を下すクオリティーも持ち合わせる」

 監督が懸念するポイントは1月に36歳の誕生日を迎えたベテランの年齢のようだ。

「ただ、彼は36歳なので、確かに3日~4日ごとにプレーはできるのだが、いかに上手くそれを維持できるのか問わなければならない。この年齢だと、簡単に常にそれができるとは限らない。それでも我々は彼がトップ級のプロフェッショナルであること、ある程度早く回復できることも知っている」

 長谷部はクラブとの現行契約が今夏に満了。ヒュッター監督は、「彼との契約延長に関しては、もう少し待つことになる。だが、これに関する話はマコトとはここ数年間割と早く、すんなりと進んだのでね」と具体的に語らなかったものの、クラブとしては長谷部と新契約を交わす可能性は低くないようだ。

 一方、会見ではザルツブルク相手に3ゴールを挙げた鎌田も話題に。これでELでの直近3試合で得点数を6ゴールに伸ばしたものの、いまだにブンデスリーガでの得点がない同選手だが、「(EL開催の)木曜日にしか点取れないのだろうか」とジョークを交えながらの質問に、ヒュッター監督も「それを知れば、彼は木曜日の試合にしか起用しないよ。そして、ブンデスリーガの試合も木曜日開催に変えてもらおう(笑)」と返すと、次のようにも語った。

「私にとって大事なのは、ダイチがアメリカ(合宿)でのヘルタ・ベルリンとのテストマッチで負ったケガから回復し、またコンディションを取り戻したことだ。もちろん3ゴールを決めたことで彼のスタメン復帰への思いが示された。だが、私はプレーヤーたちが長い期間に渡って、好パフォーマンスを出せるため、彼ら(のコンディション)をゆっくり、慎重に仕上げていく考えだ」

 フランクフルトはウニオン戦後、中2日でELでのザルツブルクとの敵地での第2戦(27日)に臨むと、またも中2日での3月1日のブンデスリーガ第24節ではブレーメンともアウェーで対戦。6日間で3試合の過密日程に向けてヒュッター監督はターンオーバーを敷く可能性を示唆するも、具体的な起用についての明言は避けた。長谷部や鎌田をこの先どのように起用するのか、注目したいところだ。

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