beacon

FWメルテンスが右足一閃! マラドーナ、カバーニ超えの169cm小兵がナポリ最多得点タイに

このエントリーをはてなブックマークに追加

FWドリース・メルテンスがクラブ最多記録タイとなる121点目を決めた

[2.25 欧州CL決勝T1回戦 ナポリ1-1バルセロナ]

 ナポリのベルギー代表FWドリース・メルテンスがUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のバロセロナ戦で先制ゴール。同クラブにおける通算最多得点タイの121点目を記録した。

 メルテンスは4-1-4-1の最前線で先発出場。169cmの小兵は果敢なプレスを続け、バルセロナの攻撃封印にも貢献していく。すると前半30分、MFピオトル・ジエリンスキのボール奪取から横パスを受けたメルテンスが、PA手前から右足シュート。ゴール右隅に吸い込まれ、価値ある先制点となった。

 メルテンスは2013年夏にPSVから加入。ナポリは前年のセリエA得点王FWエディンソン・カバーニがパリSGに移籍し、それで得た移籍金をもとに大補強を実施。FWゴンサロ・イグアイン、MFホセ・カジェホンといった主力級とともに、メルテンスも新天地へとやってきた。

 しかし加入当初から得点を重ねたわけではなく、地元出身FWロレンツォ・インシーニェとポジション争いを演じる。出場機会がフルに与えられていたわけではなかった。司令塔MFマレク・ハムシクと左サイドアタックを構築し、15-16シーズンにはセリエA得点記録を更新したイグアインとともに、ナポリの優勝争いを牽引した。

 転機はイグアインのユベントス移籍から始まる。ナポリはイグアインの後任としてFWマノロ・ガッビアディーニやFWアルカディウシュ・ミリクに期待を寄せたが、前者は結果を残せず後者は大怪我を負う。すると、当時チームを率いていたマウリツィオ・サッリ監督はメルテンスに白羽の矢を立てた。169cmの小兵はこれまでのスタイルとは異なる“偽9番”として最前線で躍動。指揮官のスタイルともマッチした16-17シーズンでは得点王に1点及ばなかったが、ゴールを量産してナポリ躍進を支え続けた。

 そして25日の欧州CLでクラブ通算121点に到達。レジェンドであるディエゴ・マラドーナは115ゴール、カバーニは104ゴールとなっている。これまで最多記録を保持していたのはハムシク。今回その大記録の121得点に肩を並べることになった。

 一方、この試合でメルテンスは後半9分にMFセルヒオ・ブスケツのタックルを浴びて負傷。途中交代となっていた。試合後、イタリア著名記者ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏のサイトによると、足首の打撲で全治10日ほど。近いうちの記録更新にも影響はなさそうだ。

●チャンピオンズリーグ(CL)19-20特集
●世界最高峰の戦いを見逃すな!!“初月無料”DAZN独占配信
●セリエA2019-20特集

TOP