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目標は優勝と“飛び級”。U-17日本代表がMF豊田2発でU-19ラオス代表撃破!

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後半15分、U-17日本代表はMF豊田晃大(名古屋U-18、6番)が勝ち越しゴール

[2.27 JENESYS青少年交流大会GS第2節 U-17日本代表 2-1 U-19ラオス代表 指宿いわさきホテルサッカー場]

 U-17日本代表が2連勝――。「JENESYS2019青少年サッカー交流大会」(鹿児島県指宿市)は大会2日目の27日、グループステージ第2節を行い、U-17日本代表とU-19ラオス代表が対戦。U-17日本代表がMF豊田晃大(名古屋U-18)の2ゴールによって、2-1で勝利した。U-17日本代表は2連勝。1試合を残してグループAの1位と決勝進出を決めた。

 2歳年上の相手に勝利したものの、豊田は「この合宿が始まる前のミーティングからU-19の年代に関わるという意識の下で全員やって来ている。この試合じゃ満足できないですし、到底上にも絡んで行けると思っていないので、もっともっと上を目指してやっていかないといけない」と厳しかった。

 指揮を執る船越優蔵監督をはじめコーチングスタッフからは、「コンセプトをU-19に合わせるという話と、優勝して終わるという話があった」(豊田)という。2歳年上のU-19日本代表は今秋、21年U-20ワールドカップの出場権を懸けたAFC U-19選手権を戦う。U-17世代の選手たちはアピールを続けて“飛び級”でのメンバー入りを狙うが、この日のパフォーマンスについては全く満足していなかった。

 U-17日本代表は、前日の初戦で鹿児島県選抜U-18と対戦。FW勝島新之助(京都U-18)の3得点など7-1で大勝した。その初戦から先発7人を入れ替えて迎えた第2戦は、GKが黒川雷平(愛媛U-18)で、4バックは右CB屋敷優成(大分U-18)、CBチェイス・アンリ(尚志高)、CB工藤孝太(浦和ユース)、左SB松木玖生(青森山田高)の4人。中盤はゲーム主将の豊田とMF藤原健介(磐田U-18)のダブルボランチで右MFが青木俊輔(東福岡高)、左MFが清水和馬(静岡学園高)で、2トップは真家英嵩(柏U-18)と東廉(清水ユース)が構えた。

 日本は前半6分に工藤のサイドチェンジから青木がカットインシュートへ持ち込み、左SBに入った松木が積極的な攻め上がりで攻撃に絡んだ。17分には右中間でボールを持った豊田が相手の意表を突く右足ループシュート。これを鮮やかにゴール左隅へ沈めて先制した。

 圧倒的にボールを支配する日本はその後、後方で落ち着いてボールを動かし、中央、サイドからの崩しにチャレンジ。清水が相手の逆を取る動きを狙い続けたほか、藤原や豊田がゲームをコントロールしながら縦パスを狙う。だが23分、中盤で難しい縦パスを入れようとしてロストすると、ここからのカウンターでシュートまで持ち込まれ、失点してしまう。

 5-4-1システムを組んだラオスに対して日本は攻めあぐねた。自陣で人数を掛けて守るラオスは、球際でガツガツと足を当ててくる。日本は失ったボールを奪い返し切れずに、カウンターから自陣深くまで押し戻されるシーンも。これは4バックやGK黒川が落ち着いて対応していたものの、ピッチに倒れ込む時間の長いラオスにリズムを崩された部分もあったか、前半は1-1で折り返した。

 日本はハーフタイム、ともに2試合連続先発の松木と青木に代えて左SB松田隼風(JFAアカデミー福島U-18)と左SH安田虎士朗(FC東京U-18)を投入。清水を右SBに下げ、屋敷を右SHへ上げた。船越監督からよりサイドを活用する指示を受けたという日本は、素早くハイサイドへボールを入れるなど、攻撃のテンポを上げようとする。

 日本は11分、前線で崩しに絡んでシュートも放っていた東に代えて勝島を投入。そして、14分に勝島のシュートで左CKを獲得すると、直後のCKで勝ち越し点を奪う。15分、藤原が右足でCKを蹴り込むと、中央の豊田がバックヘッド。これがゴール右隅に吸い込まれ、2-1となった。

 日本は20分に清水とFW福田師王(神村学園中)をチェンジ。豊田を右SB、安田をボランチに配置し、右サイド中心に1タッチやスペースへの動きを交えた連係からシュート本数を増やした。29分に豊田の右クロスを真家が合わせ、PAへ潜り込んだ屋敷や勝島、福田がシュートを狙う。

 DFの対応ミスからシュートへ持ち込まれるなど、試合終盤はややバタついた部分もあったが、終始安定していた工藤や対人で強さを発揮したアンリ中心に凌いで2-1で勝利。藤原は「日本ではなかなかない相手の戦い方だったり、ブロック組んだ中でやられたので、自分たちもやりにくさはあったんですけれども、ハーフタイムで前半使えていなかったサイドを使うという話になって、結果勝てたので良かったと思います」と頷いた。

 今大会は目の前の1試合1試合に全力を尽くし、全勝優勝することが目標。ただし、彼らにとって今大会は、その先を見据えた戦いだ。豊田は「優勝はあくまで通過点であって、U-19は行くだけじゃなくて活躍することが大事だと思うので、それを理解してやっていきたいです」と誓った。

 外務省が推進する「JENESYS2019」への協力の一環として開催されている「JENESYS2019青少年サッカー交流大会」は、ASEAN 4か国(カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー)と東ティモールのU-17からU-19代表の5チーム、そしてU-17日本代表、鹿児島県選抜U-18、鹿児島ユナイテッドFC U-18の計8チームが参加。27日時点で、大会は29日の順位決定戦まで予定通り実施される模様だ。日本は28日のグループステージ最終節でU-17マレーシア代表と戦う。

(取材・文 吉田太郎)

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