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同学年の選手たちには「絶対に負けたくない」。U-17日本代表ボランチ、豊田晃大が2ゴール

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U-17日本代表MF豊田晃大(名古屋U-18)は2得点の活躍

[2.27 JENESYS青少年交流大会GS第2節 U-17日本代表 2-1 U-19ラオス代表 指宿いわさきホテルサッカー場]

「きょう、ボランチとして前に運ぶとかセカンドボールを拾うという部分ができていなくて、自分としては今日の試合は課題ばかりだったと思うんですけれども、自分の力で2得点して試合に勝利できたということは評価して良い部分だと思います」。U-17日本代表のキャプテンマークを巻いたMF豊田晃大(名古屋U-18)はボランチ、後半途中から務めた右SBでのプレーについて満足していなかったが、一つ結果が出たことについては喜んでいた。

 前半17分、一瞬足の止まった相手の状況を見て、右足ループシュート。緩やかな弧を描いた一撃をラオスGKは見送るしかなかった。「もらった瞬間に『行ける』と思ったんで打ったら、入ったので嬉しかったです」と豊田。小柄なボランチは決勝点も奪い取った。

 後半15分、意図的に相手ストッパーと競ろうとしていた豊田の下へ、MF藤原健介(磐田U-18)の左CKが届く。「たまたま良いボールが来たので当てるだけでした」というバックヘッドがゴール右隅に決まり、決勝点となった。

 この日はキャプテンとしての戦い方、アジアのチームとの戦い方を学ぶ一戦になったという。結果は勝利したものの、不満の内容に。「自分がチームをどう良くしていくか」をより考え、今後の戦いに繋げていく。

 豊田は名古屋U-18のチームメートから刺激も受けている。同じ高校1年生のMF甲田英將が豊田よりも一足先にトップチームへ2種登録された。昨年、豊田は先発として名古屋U-18の日本クラブユース選手権とJユースカップ、プレミアリーグWEST優勝に貢献。だが、怪我による出遅れもあっただけに、「この代表で自分をもっともっと出して(甲田)英將にも負けないくらいの力をつけて、自分もトップに絡んで行けるようにしたいです」と意気込んでいる。

 元々FWの豊田はボランチから得点に絡んで行く動きが得意。その強みをより磨くことに加え、ポジショニングや体力面を向上させなければトップチームに絡んで行くことができないと感じている。

 チーム内外の同学年のライバルたちに「絶対に負けたくないです」と宣言。現時点で先を行く選手たちを逆転していくだけだ。今大会の残り2試合へ向けては、「この戦いじゃ絶対に優勝できないと思いますし、もっともっと自分の力を出せると思うので、今からの時間を有効に使って、また自分が得点やアシストをしてチームを救えるように頑張りたいです」。U-17代表活動期間中も一日一日がアピールの場。チームの勝利に貢献し、自身も結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)

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