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「もっと自分で自主練したり、もっと意識高く」。U-17日本代表初選出のCBチェイス・アンリは進化へのきっかけに

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U-17日本代表CBチェイス・アンリ(尚志高)は年代別日本代表初先発

[2.27 JENESYS青少年交流大会GS第2節 U-17日本代表 2-1 U-19ラオス代表 指宿いわさきホテルサッカー場]

“尚志のアンリ”にとって、「進化へのきっかけ」となっているようだ。U-17日本代表に初招集されたアメリカ系CBチェイス・アンリ(尚志高)は、「JENESYS青少年サッカー交流大会」のU-19ラオス代表戦で初先発。空中戦や球際の強さ、カバーリングの広さ、また幾度か相手のプレッシャーを剥がして前進する動きも見せていたが、1失点したことや終盤に集中力を欠いてしまったことを反省していた。

 昨年の国体少年男子の部で非常に存在感のある動きを見せていたCBは、強豪・尚志で1年生ながら全国高校選手権デビュー。空中戦の強さなどを発揮し、年代別日本代表初招集のチャンスを掴んだ。

「嬉しかったし、逆にちょっと怖かったです」という初招集。バルセロナ五輪予選日本代表の尚志・仲村浩二監督から「『緊張せずに楽しんで来い』と言われました」というアンリは楽しむこともできている一方、レベルアップの必要性を痛感していた。

 この日も得意とするヘディングで大きく弾いたりするなど、能力値が高いことは間違いない。だが、本人はヘディングもより一本一本にこだわって、味方に繋がなければならないと感じていた。そして、特に足元の部分が“悔しいほど”の課題に。「自分一番下手だと分かっていますし、みんなも分かっていますし、もっと上手くなりたいです」。本人は年代別日本代表に来たからこそ、再確認できた「足りないモノ」の改善に前向きだ。

「この経験のお陰。来る前に自分あんまり練習しなかったですし、帰ったらもっと自分で自主練したり、もっと意識高くしなければいけない」。この日は自分のミスを自分でリカバーしたり、味方にカバーしてもらうシーンがあった。ただし、他の選手たちもミスを経験しながら成長に繋げている最中。アンリもより大きく羽ばたくために今回の経験をプラスに変える。

 残り2試合。チームの中でアピールもするために「もっとCKから点も決めたい」と意気込むアンリは、与えられたチャンスの中でベストを尽くして勝利に貢献し、新たな経験を持ち帰る。

(取材・文 吉田太郎)

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