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バイエルンCEO「本当に恥ずべきこと」、一部サポーターの侮辱バナーに陳謝

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バイエルンCEOのカール・ハインツ・ルンメニゲ氏が声明を発表

 ホッフェンハイム戦で起こった騒動について、バイエルンCEOのカール・ハインツ・ルンメニゲ氏が声明を発表している。

 ブンデスリーガ第24節、ホッフェンハイムvsバイエルンは0-6という大差で決着。だがこの試合で最大の注目ポイントとなったのは、敵地に乗り込んだ一部の過激なバイエルンサポーターが、ホッフェンハイムの実質的なオーナーであるディートマー・ホップ氏に対し、侮辱的なメッセージのバナーを掲げたことだろう。

 試合は一度中断となり、再びこのバナーが掲げられたことでこの試合は再度ストップ。ハンジ・フリック監督がスタンドに近づき、バナーに対する怒りをあらわにする場面も。試合はCEOのルンメニゲ氏などがホッフェンハイム側&審判団と話し合った上で、試合終盤13分ほど、敵味方関係ないパス交換が行われた。また、試合終了後には両チームの選手たちが集い、侮辱に対する抗議、結束をアピールした。

 試合後、ルンメニゲ氏は「ディートマー・ホップ氏はフットボール界の発展に尽くした人物だし、ジンスハイム(ホッフェンハイムの地元)に貢献してきた。それなのに、それを侮辱するようなあってはいけないことが起こってしまった。言い訳は何もできない」とクラブの公式メディアを通して声明を発している。

「審判団とも話をして、彼らも理解を示してくれた。最後の数分間の抗議は、選手たちのアイデアから生まれたものだ。このような事態を生み出してしまい、バイエルンにとっては恥ずべきことだと思っている。フットボール界はこのような悪意に対して、全力で立ち向かう」

「バイエルンの人間として、今回のことは本当に申し訳なく思っている。今後は失った信用を取り戻すため、あらゆる行動を起こしていく」

 また、バイエルン指揮官フリックも「フットボール界で起こってはいけないことが起きてしまった。このような行為について、我々は明確に拒否反応を示す。試合を続けることなんてできるわけがない。愚かな行動には、全力で立ち向かう」と、一部サポーターの行動を糾弾した。

 一方でホッフェンハイム指揮官アルフレッド・スロイデルは「今日、とても悲しいことが起こった。失望しているし、本当に残念なことだと思っている。我々とバイエルン、両チームが見せた行動は意味のあるものだった。このようなことが再び起こらないことを願っている」との見解を示した。

 0-6という大差で決着した一戦は、一部ファンの掲げたバナーがきっかけとなり、大きな問題としてフォーカスされている。また、今後バイエルン側になんらかの制裁措置が課されることになるかもしれないだけに、引き続きその動向が注目される。

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