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U-17世代の守護神、GK高橋「ゼロに抑えることはチームとしても、GKとしても一番大事なこと」

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U-17日本代表のGK高橋一平(神戸U-18)は無失点勝利に貢献

[2.29 JENESYS青少年交流大会決勝 U-17日本代表 7-0 U-19東ティモール代表 指宿いわさきホテルサッカー場]

 03年世代の守護神として国際試合での経験を重ねているGK高橋一平(神戸U-18)が、前日のU-17マレーシア代表戦に続き、U-17日本代表の無失点勝利に貢献した。

 決勝のスコアは7-0と点差が開いたものの、ピンチがなかった訳ではない。前半10分にはCBがかわされ、U-19東ティモール代表FWと1対1になるシーンがあった。だが、高橋はシュートコースを消して失点危機を回避。後半も味方のミスから決定的なピンチがあったが、得点を許さなかった。

 無失点のまま、後半23分にGK黒川雷平(愛媛U-18)と交代。「DFを動かしてシュートを打たせないだったり、シュートコースを狭めて自分が止めるという仕事は、試合を通してできていたと思います」と頷いた。

 今大会、U-17日本代表は4試合を戦ったが、試合を重ねるごとに守備時の連係が向上。ピッチに響く声で守備バランスを取り続けていた高橋は、失点ゼロで決勝を終えたことを喜ぶ。「ゼロに抑えることはチームとしても、GKとしても一番大事なことかなと思うので、ゼロで抑えられたのはこの試合を通して良かったかなと思います」。ブラウブリッツ秋田U-15からヴィッセル神戸U-18に進んだGKは、結果を残し続けて目標とするA代表のGKに近づいていく。

 神戸での1年目について、高橋は「基本技術のレベルアップは自分でも分かるくらいにできていると思っています」と成長を実感。トップチームの試合やトレーニングを見て、MFイニエスタら有名選手の判断の質の高さを確認し、刺激を受けているという。現在、課題に感じていることは判断のスピードの向上や、より研ぎ澄まして味方を動かす部分だ。

 今シーズンの目標は「プレミア(リーグ)開幕から自分がフル出場で出て、WESTで最少失点に抑えるのが自分の目標です」ときっぱり。高校年代最高峰のリーグ戦や年代別日本代表で結果を残し、評価を高める。

(取材・文 吉田太郎)

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