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新型コロナ対策会議は初回が終了…村井チェアマン「現時点で陽性の選手・関係者はいない」

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村井満チェアマンが記者会見を行った

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)と日本野球機構(NPB)でつくる『新型コロナウイルス対策会議』が設立日を迎えた3日、第1回会議を行った。村井満チェアマンからの提案で実現した「異例の協力体制」(NPB・斉藤惇コミッショナー)。国内二大スポーツの関係者に専門家3人をまじえ、公式戦開催に向けたリスクなどを共有した。

 村井チェアマンが同日午後、都内のJFAハウスで記者会見を行った。会議は同日正午、NPB事務局で開かれたが、直後のメディア対応は「感染予防・拡大防止のため」という名目で新聞・テレビ・ラジオに制限。一方、Jリーグの会見は制限を設けず、雑誌やウェブ、フリーランスにも門戸が開かれた。

 第1回の議題は「チーム関係者のリスク」。まずは選手、コーチングスタッフ、チーム職員が感染・発症した場合を念頭に「新型コロナウイルスがいったいどういうものなのか、それに対してどのように備えるべきなのか。発症した場合にどう対処するべきなのか」を共有したという。

 村井チェアマンは「非常に臨場感あふれるリアルな質問が寄せられた」と様子を紹介し、「非常に豊富な助言をいただけた」と手応え。元Jリーガーの播戸竜二特任理事から「選手はペットボトルを共有することもあるが、その際の水の飲み方。シャワーの浴び方から指導をいただけるか」との質問があったといい、身近なことから啓発を進めていく姿勢が示された。

 なお「現時点では陽性であると判明している選手、関係者はいない」とのこと。今後、体温37.5度以上、あるいは平常時体温より高い状態が2日間続いた関係者が現れた場合、すみやかにチームを離れて自宅待機を行い、検査を受ける体制が整えば感染の有無をチェックするという。また関係者の行動履歴を管理し、発症した場合は濃厚接触者の特定にも取り組んでいく方針だ。

 そのほか、公共交通でアウェー開催地に向かう際の留意点、「密閉空間で約2時間以上にわたり、2m以内で向かい合って大きな声で話す」という『濃厚接触』の定義なども確認した模様。第2回の会議は9日に開かれ、そこではファン・サポーターら観戦者のリスクについても話し合われる見込みだ。

 Jリーグは12日に実行委員会を開催予定。村井チェアマンは会議の場で「まずは12日をめどに提言をもらえるとありがたいと申し上げた」と伝えたといい、現時点では「再開できる社会になることを望んでいるということで、それ以降も延期するという決断をすることもある」とリーグ戦再開の見通しは示さず。引き続き専門家の助言を聞きつつ、意思決定をしていく意向だ。

(取材・文 竹内達也)
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