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新型コロナウィルスで大混乱のセリエA…伊スポーツ大臣は「無責任」と強行開催を痛烈非難

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 イタリアスポーツ省のビンチェンツォ・スパダフォーラ大臣は、試合開催に踏み切ったセリエAを痛烈に非難した。英『BBC』が伝えている。

 現在、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。ヨーロッパで最も影響を受けるイタリアでは、感染者は7000人を超え、死者も350人に達している。北部の中心地ミラノのあるロンバルディア州からの移動を制限する異例の措置も発令。最大で1600万人に移動制限を命じている。

 さらに、4月3日までのスポーツイベントすべてを無観客試合にすることも決定。セリエAも対象となっていた。

 そんな中迎えた8日、この日は延期となっていた第26節が予定されていたが、スパダフォーラ大臣は直前になって全試合の中止を要請。この要請は現地時間12時半にキックオフ予定のパルマ対SPALの直前に伝えられ、審判はピッチに出ていた選手たちを一時ロッカールームへ帰らせた。大混乱の中、最終的に75分遅れで試合は開催。また、同日に予定されている他の4試合もスタンドを閉鎖して開催された。

 試合の開催は「意味をなさない」と中止を求めていたものの、強行開催に踏み切ったセリエAに対して、スパダフォーラ大臣はイタリア『ライ』で「無責任なセリエAリーグと会長のパオロ・ダル・ピーノにより、今日の試合は開催された。我々がイタリア国民に対して自宅に待機するよう求めているにもかかわらず、だ」と非難した。

 また、プロフェッショナル選手ユニオン(AIC)も、パルマ対SPALの後に「選手を危険にさらす可能性がある」と8日の試合開催を強行したリーグに対して苦言。さらに、ストライキを示唆する声明も発表している。

 なお、9日のサッスオーロとブレシアの一戦もスタンドを閉鎖して予定通り行われるようだ。

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