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新型コロナウイルスでセリエA打ち切りの可能性…連盟が提示する3つの案とは?

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セリエA打ち切りの可能性

 イタリアサッカー連盟(FIGC)は、10日に行われた会議の後、セリエA2019-20シーズンの打ち切りの可能性を認めた。

 現在、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。中でもイタリアは、感染者、死者の増加に歯止めの効かない状況が続き、ヨーロッパの中で最悪の事態に陥っている。フットボールをはじめとしたスポーツ界にも大きな影響を与える中、セリエAを含むすべてのスポーツイベントが4月3日まで中止されることが決まっていた。

 セリエAはすでに北部のクラブを中心に2月末から一部の試合で延期が続き、コッパ・イタリア準決勝セカンドレグも延期が決定。今夏にはEURO2020を控えていることもあって日程面が懸念されており、一部では打ち切りの可能性も報じられている。

 そんな中で10日に行われた会議の後、ガブリエレ・グラビーナ氏が会長を務めるFIGCは、セリエAの今後に関する声明を発表。これによると「仮にCOVID-19により、リーグ戦の全日程が終了しなかった場合に備えて、会長のグラビーナは3月21日の会議で話し合われることになるいくつかの案を提示した」とし、日程を全うできなかった場合の代替案を示した。

「1つ目の案として、スクデットを授与せず、ヨーロッパのカップ戦出場権のみを付与する。もう1つの案は、シーズンが中断された段階での順位表に基づいて順位を決定する。そして最後の案は、イタリア王者決定のプレーオフ開催と、セリエB降格を決めるプレーオフの実施だ」

 現在、各チームが25試合~26試合を消化したセリエAでは、9連覇を目指すユベントスが首位に立っており、ラツィオが1ポイント差、インテルが9ポイント差(1試合未消化)で追いかけている。

 可能性が浮上したシーズン打ち切りは、イタリアが第一次世界大戦に参戦した1915年以降、事例がない。また、優勝決定プレーオフが開催されれば、ボローニャがインテルを下してクラブ史上最後のスクデットを獲得した1964年以来56年ぶりになるようだ。

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