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王者リバプールがCL敗退!! GK痛恨ミスから延長3失点…A・マドリーが8強へ

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リバプールがベスト16で敗退

[3.11 欧州CL決勝T1回戦 リバプール2-3A・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は11日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行い、前回王者のリバプール(イングランド)がアトレティコ・マドリー(スペイン)に2-3で敗れた。リバプールは第1戦も0-1で落としたため、2戦合計スコア2-4で敗退決定。FW南野拓実は延長後半8分からピッチに立ったが、得点に絡むことができなかった。

 リバプールは敵地で行われた第1戦でアウェーゴールを奪えないまま、第2戦でアンフィールドに帰ってきた。股関節を痛めているGKアリソン・ベッカーがメンバーを外れ、GKアドリアンがリーグ戦に続いて先発。一方、第1戦で負傷交代していたMFジョーダン・ヘンダーソンが復帰を果たした。リバプールでの欧州CL初出場を目指す南野はベンチに控えた。

 対するA・マドリーは第1戦の開始直後に奪った1点のリードを保持しているものの、リーガ・エスパニョーラでは6位に沈んでおり、決して良いコンディションとは言えない。選手構成も第1戦で先発したMFトマ・ルマルがメンバーを外れ、FWアルバロ・モラタもベンチスタート。FWジョアン・フェリックスとFWジエゴ・コスタが2トップで起用された。

 A・マドリーは開始直後、そんな2トップがさっそくチャンスをつくる。中盤に落ちたJ・フェリックス}}のスルーパスにD・コスタがフリーで抜け出して右足シュート。わずかに右に外れたが、幸先の良い立ち上がりを迎えた。その後はリバプールが主導権を握り、前半14分にはDFトレント・アレクサンダー・アーノルドが遠目の位置から惜しいシュートを放った。

 さらに前半34分、FWモハメド・サラーが右サイドでボールを奪うと、グラウンダーでのクロスがFWサディオ・マネに入り、フリーで右足を一閃。ところがボールはGKヤン・オブラクの正面を突く。36分には右サイドからのクロスにFWロベルト・フィルミーノがゴール前で合わせたが、オブラクがビッグセーブを見せた。

 それでも前半43分、リバプールがスコアを動かした。引いた位置を取っていたサラーが右サイド深くにスルーパスを送ると、2列目からMFアレックス・オクスレイド・チェンバレンが回り込みながらのダイレクトクロスを配給。ゴール前でフリーになったMFジョルジニオ・ワイナルドゥムがヘッドで叩き込み、2試合合計スコアをイーブンに戻した。

 なおも優勢を保つリバプールは後半開始直後、O・チェンバレンの浮き球パスからマネがボレーで狙ったが、ここもオブラクがスーパーセーブ。7分にはサラーのスルーパスにO・チェンバレンが抜け出すも、シュートは大きく枠を外れた。9分、O・チェンバレンのミドルシュートもオブラクの牙城を越えられなかった。

 先にベンチが動いたのはA・マドリー。後半11分、ディエゴ・シメオネ監督はD・コスタに代えてMFマルコス・ジョレンテを投入し、サイドハーフに入っていたMFアンヘル・コレアを一列前に上げた。それでもリバプールは15分、A・アーノルドのFKから決定機。しかし、ここでもオブラクが驚異的なセーブを見せた。

 後半16分、守護神が大活躍のA・マドリーはJ・フェリックスのシュートをアドリアンがファンブルすると、MFサウールが詰めていったが、リカバリーしたアドリアンに押さえられる。リバプールは22分、サラーのドリブル突破からこぼれ球がゴール前に浮き、DFアンドリュー・ロバートソンがヘディングで押し込もうとするも、クロスバーに直撃した。

 なおも攻めるリバプールはその後、A・アーノルドとロバートソンの両サイドバックが立て続けにシュートを放ったが、A・マドリーの守備陣は崩れない。37分にはO・チェンバレンに代えてMFジェームズ・ミルナーを入れた。40分、ミルナーのクロスをワイナルドゥムが折り返し、マネがバイシクルで狙ったが、シュートは枠を外れた。

 A・マドリーは後半アディショナルタイムのラストプレー、左サイドでJ・フェリックスが獲得したFKで時間を使い、DFロディが左足インスイングのボールをゴール前に供給すると、サウールがヘディングシュートでネットを揺らす。土壇場での決勝ゴールと思われたが、副審はここでフラッグアップ。オフサイドで得点は認められず、勝負の行方は延長戦に委ねられた。

 リバプールは延長前半2分、右サイドを駆け上がったワイナルドゥムが折り返したが、ここでもオブラクがビッグセーブ。それでも3分、ワイナルドゥムのクロスをフィルミーノが頭で合わせると、ゴールポストに当たったこぼれ球を再びフィルミーノがダイレクトで狙い、勝ち越しのゴールネットを揺らした。

 これでリバプールが合計スコアを逆転。それでもA・マドリーは残り26分間で1点を奪えばアウェーゴールで上回り、勝ち抜けという状況となった。すると延長前半7分、リバプールはバックパスを処理したアドリアンがまさかのキックミス。これを拾ったJ・フェリックスがスルーパスを送ると、M・ジョレンテがネットを揺らし、A・マドリーが優位に立った。

 さらにA・マドリーは延長前半アディショナルタイム1分、リバプールの守備が緩くなったところでM・ジョレンテがミドルレンジから右足シュートを決め、大きな追加点。リバプールは2点が必要となった。延長後半8分、南野がフィルミーノに代わって出場。ところがA・マドリーは終了間際にジョレンテのパスからFWアルバロ・モラタが決めてもう1点を追加し、2連敗の王者リバプールがベスト16で姿を消す結末となった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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