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ゲキサカ読者が選ぶ選手権MVPは静岡学園MF小山尚紀!「試合に出られなくても信じてやり続けようと」

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ゲキサカ読者が選ぶ選手権MVPに選出された静岡学園高MF小山尚紀

 ゲキサカ読者が選ぶ第98回全国高校サッカー選手権のMVP「GEKISAKA AWARD 2019 WINTER 高校生部門」に静岡学園高(静岡)MF小山尚紀(3年)が選ばれた。

 小山は、選手権で24年ぶりとなる全国制覇を果たした静岡学園の左サイドや中央で抜群のテクニックを発揮。狭いスペースを攻略するドリブルなど“一番静学らしい選手”という評価も得ていた。初戦から3試合連続ゴールを決めてチームを勢いづけると、準決勝では後半終了間際に決勝点をアシスト。決勝でも個人技で決勝点に繋がるFKを獲得するなど魅せ続けて、多くの票を得た。

 今回の企画は大会期間中に『ゲキサカアプリ』を使って実施。最も多くのクラップ(拍手=投票)を集めた選手を表彰するもので、小山にはゲキサカオリジナルトロフィーが授与された。

 小山は選手権で優秀選手に選出されたが、大学受験のために日本高校選抜の選考合宿を辞退。今年は受験勉強に専念するという。将来のプロ入りも期待されるテクニシャンにMVPの感想や選手権でのプレー、また静岡学園の3年間で取り組んできたこと、そして今後について聞いた。

―選手権MVPの感想を。
「選手権での頑張りが、そういう形で認められたのは嬉しいと思います」

―サッカー関係者ではなく、読者から選ばれてのMVPはまた価値があるのでは?
「一般の方から選んで頂いて、自分のプレーを認めて頂いたというのは凄く嬉しく感じます」

―選手権のパフォーマンスを振り返ると。
「チームとしては初戦から良い入りができて、決勝まで継続してやることができたので良かったんですけれども、個人的には最初の方は良かったんですけれども、途中からは調子が上がらなくて、そんなに満足の行くような出来ではなかったと思います」

―準決勝の決勝アシストなど随所で仕事をしていた印象だが?
「でも目に見える結果、ゴールを取れなかったのは少し反省かなと思っています」

―自分のテクニックで出せた部分は?
「対人という面では中学の頃からもそうですし、高校に入ってからもたくさんやってきたので、ボールを取られないという部分や1対1で勝つという部分で、良いところがあったんじゃないかなと思います」

―一番“静学らしい”選手という評価も聞くが?
「そう言われることは非常に嬉しいんですけれども、僕自身はそうは思わないんで、僕以外にもそういう上手い選手はいっぱいいますし、その中でも他人からそういうふうに思われるのは嬉しいかなと思います」

―プレーしていて楽しさを感じていた?
「全国大会という舞台でお客さんもたくさん入っていて、相手のレベルも凄く高くて、凄く良い環境の中でやれたということは僕にとって凄く楽しい時間でした」

―このメンバーで、このサッカーで日本一を獲りたいと話していた。
「僕も最初優勝は狙っていたんですけれども、現実味はそんなになかったので。それでも、自分たちのスタイルを信じてやり続けていたら結果は出るかなと。それは上手く結果として結びついたのは良かったです」

―初戦で手応えを得た。
「初戦で持ち味である攻撃力を発揮できて、立ち上がり硬くなっちゃったんですけれども、守備の切り替えなどで圧倒できたので、この調子で行けば行けるのかなと思っていました」

―4得点取っているけれど、ベストゴールは?
「(3回戦の)今治東戦の1点目は非常に記憶に残っています」

―どういうところが?
「立ち上がり、凄く早い時間帯だったんですけれども、相手は凄くアグレッシブに来ていて、難しい展開になるかなと思っていたところで最初に点が取れたという点で凄く良かったかなと思っています」

―埼スタの雰囲気は?
「あんなに多くのお客さんに見守られることはこれまでなくて、その中でプレーできたというのは凄く楽しかったです」

―決勝では青森山田をテクニックで上回った。
「相手は一人ひとりの個の能力が凄く高くて、フィジカル面で圧倒されることはあったんですけれども、特に後半は自分たちの良さをどんどん出して行って、それが結果に結びついたのは凄く良かったと思っています」

―0-2の時の心境は?
「0-2になった時はこのまま大量失点もありえるかなと思っていたんですけれども、みんなで集まった時に、『いや、まだ全然やれるぞ』というふうに声がけはしていたので、前半に1点返せれば何とかなるかなと思っていました」

―0-2から逆転優勝をやり遂げた。
「0-2でリードされて凄く苦しい時間帯だったんですけれども、前半は特に。途中から自分たちの持ち味が出せ始めたら、凄くボールも回るようになって、楽しいなと思っていたので、今までやってきた結果で凄く嬉しかったと思っています」

―自分の個人技で5万人の観衆が沸くのはどんな感じ?
「5万人以上の方々が来てくれて、凄く緊張もしたんですけれども、それ以上に自分たちのスタイルをこの人たちに見せたいというのがあったので、できたのかなと思っています」

―優勝してからの反響。
「新聞でも何度か静岡学園優勝と載っていたりして、そういうものを見て、凄いことをやってのけたんだなと思いました」

―地元の友だちは?
「やっぱり『テレビで見ていたよ』とか、小学校の友だちからも連絡が来たりして非常に嬉しかったです」

―特に家族は喜んでくれたと思う。
「選手権で優勝したいと思って静岡学園に来たので、それで目標がかなったので凄く喜んでくれました」

―家族に恩返しすることができた。
「今まで勝てなかったし、苦しい時期もあったので、それが一番最後に一番良い結果が出たのは凄く嬉しかったです」

―静学の3年間を振り返ると?
「凄く辛かったというのが大きくて、1、2年生の時はほとんど試合に絡めずに3年生の時も出たり出なかったりという時期がありましたし、インターハイでは(静岡県予選)決勝で負けちゃって全国大会に出られなかったので、非常に苦しい時期というのがいっぱいあったんですけれども、その中でも最後まで努力し続けて良い結果が得られたのは凄く良かったです」

―2年間何を一番努力してきた?
「自分の武器はドリブルだと思っているので、そこは曲げずに一生懸命やっていこうと思っていたのはあって、それプラスシュート練習であったり、他の守備であったり苦手な部分をしっかりと補ってこれたなと思っています」

―試合に出れなかったのがメンタル的にキツかった。
「やっぱりそれは一番キツかったです」

―やり続けられた要因は?
「僕自身は滋賀県から来ていて、高校3年間サッカーに打ち込もうと決めてこっちに来たので、やっぱりどんなに勝てなかったり、試合に出られなくても信じてやり続けようと思っていました」

―大会優秀選手。個人としても評価された。
「僕自身はそんなに良いプレーだったのかなと思うんですけれども、チームがみんな足元もあって良いサッカーができた中だったので、僕も良い結果が出せたのではないかなと思います」

―高校選抜を辞退。行きたい気持ちはなかった?
「メンバーが発表された時は知り合いもいましたし、楽しそうだなと思ったんですけれども、自分には自分のすること(受験勉強)があったので良いかなと」

―後輩たちへのメッセージを。
「優勝したチーム、日本一のチームということでここから見られると思うんですけれども、静岡県はレベルの高い高校が多いので、まずは静岡県を勝ち抜くことを第一の目標にして、その中で自分たちのスタイルを出しながらもう一度全国への挑戦権を取れるように頑張って欲しいです」

―小山選手のように上手くなりたい小学生たちへ。
「僕は小さい時から凄くドリブルが好きだったので、ドリブルばっかりやっていたんです。楽しくやっていたのが、一番ここまでやれた理由かなと思っています」

―特別な身体能力がなくても、諦めずにテクニックを磨き続けると花が開くという証明に。
「他の選手のことは分からないですけれども、僕は身体能力がないので、その中でも負けたくないという気持ちがあったので、『じゃあ、どうする』となった時に『テクニックを磨くしかないな』と思って、それが出せたのは良かったかなと思います」

―静学の仲間たちの存在。
「凄く僕たちの学年は仲が良くて、苦しい時に声を掛けてくれる仲間もいましたし、練習でもみんなが声を掛け合って良い雰囲気でできていることが多かったので、仲間には助けられたなと思います」

―特に仲の良かった選手は?
「カズ、井堀(二昭)は仲良かったかなと思います。同じクラスでしたし、同じ出られない時期を一緒に味わった仲間ですし、一緒に切磋琢磨してやり合えたと思います」

―静学の仲間たちとまた一緒にサッカーしたい気持ちも。
「毎日の練習が凄くレベルの高い人たちとできて、楽しかったですし、また成長して高校の仲間に自分の成長した姿を見せたいなと思います」

―将来をどう考えている?
「まず第一は、プロサッカー選手を目指して頑張りたいなと思います」

―最後に読者へのメッセージをお願いします。
「選手権終わって、みんなの支えもあってこういう賞を受賞できて、非常に嬉しく思います。皆さんが投票してくれたことに非常に感謝しています。今後も自分らしくブレずに頑張っていきたいなと思っています」



(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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