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スペイン大手紙「このまま終わると…」バルサ優勝、A・マドリーCL圏外、香川サラゴサ昇格

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サラゴサ所属のMF香川真司

 リーガ・エスパニョーラは第27節を終えた時点で、新型コロナウイルスの拡散により次節以降の延期が決まった。現状では2週間の中断となる予定だが、流行が沈静化する見通しは立っておらず。スペイン紙『マルカ』は「ラ・リーガがこのまま終わると…」とし、ブンデスリーガで提唱されている解決策をシミュレーションしている。

 スペインでは今週末と来週末のリーグ戦が中止となり、4月上旬に再開を迎える予定。それでも国内の感染者は日に日に増え続け、ついにレガネスの選手2人からも陽性反応が確認されるなど、ウイルスの脅威はサッカー界にも広まってきており、4月以降の公式戦開催も危ぶまれている。

 そこで問題となるのは「どうやって今シーズンを終わらせるか」。考えうる解決策は①今季のリーグ戦を無効にする②現時点の順位で結果を決める③延期してでも強行するの3点。その中でも最も注目を集めているのが②だ。

 もっとも、そのまま現時点でシーズンを終わらせると、優勝チームはまだしも、1部降格圏にいるチームや2部リーグの昇格争いチームからの批判は免れない。そこでブンデスリーガでは、現行の18チームから22チームに増やして来季のリーグ戦を行うという案が浮上。降格チームをなくし、4チームを昇格させるという内容だ。

 『マルカ』では、この案を土台に今季の結末と来季の方式をシミュレーションしている。

 まず優勝チームはバルセロナ。2位のレアル・マドリーを勝ち点2ポイント差でリードしており、現時点でシーズンを終わらせるのであれば他の手は存在しない。リーグ制覇は3年連続27回目。また19ゴールを挙げているFWリオネル・メッシの4年連続得点王も決まる。

 続いて来季のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権だが、バルセロナ、R・マドリーに続き、3位のセビージャと4位のソシエダが手にすることになる。6位のアトレティコ・マドリーをはじめ、ヘタフェバレンシアはUEFAヨーロッパリーグ(EL)に回る。

 降格圏に沈むマジョルカレガネスエスパニョールは幸運にも1部残留となる。一方、現在のリーガはブンデスより多い20チーム制のため、来季が22チーム制の場合は2チームが昇格。首位のカディスとMF香川真司所属のサラゴサが昇格を勝ち取る。プレーオフで争うはずだったアルメリア、FW岡崎慎司所属のウエスカジローナエルチェにとっては不運な結末となりそうだ。

 ちなみに記事には触れられていないが、日本人所属クラブにとって気になるのは2部降格圏内4チームのの行方だ。現在は19位にMF柴崎岳所属のデポルティボ、21位にGK山口瑠伊所属のエストレマドゥーラが沈んでおり、降格チームがなくなれば思わぬ幸運となる。

 またコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)も、シーズンが再開されなければ残された決勝戦が行われない可能性が高い。したがって、ソシエダとビルバオのタイトルの夢は消滅。また本来であれば優勝チームにEL出場権が与えられる中、ビルバオは欧州カップ戦のチャンスも逃す形となる。

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