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元伊代表カンナバーロ、新型コロナを巡り苦言「若者は不死身だと勘違いしている」

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広州恒大ファビオ・カンナバーロ監督

 中国スーパーリーグ(CSL)広州恒大の指揮官ファビオ・カンナバーロが15日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、新型コロナウイルス感染拡大を巡る状況について自身の見解を示した。

 元イタリア代表DFとして2006年ドイツW杯を制し、バロンドールを受賞した経験を持つカンナバーロ氏。現役引退後は、2014年11月に広州恒大の指揮官に就任すると、翌年の6月までチームを指揮。その後、アルナスル、天津権健を経て、2017年11月から再び広州恒大で指揮を執る。

 そんな中、中国の武漢を中心として新型コロナウイルスが流行。カンナバーロも当初はクラブの拠点で活動を続けていたが、その後、イタリアに帰国した。しかし中国国内の状況が改善していく一方、ウイルスは世界へと拡散。イタリアでは15日時点での感染者は2万人を超え、死者は1809人に上るなど深刻な状況となっている。現在、中国へと戻り、検疫のために自宅で2週間の隔離生活を送るカンナバーロは、新型コロナウイルスの拡散防止のために個人の行動が重要であると訴えた。

「例えば私の父は、タバコを買いに出かけると、出先で立ち止まっておしゃべりをしてしまう。これでは彼自身が感染し、家にウイルスを持ち帰ってしまうリスクがあると説明した。これは若者についても同じこと。若者たちは自分たちが不死身であると勘違いしている」

「先週は(封鎖される直前に)ロンバルディア州から大勢の人が逃げ出したが重大な過ちだ。みんなには両親や祖父母がいるだろう。君たちは大丈夫かもしれないが、彼らはICUのベッドを見つけるのに苦労するはずだ」

 またカンナバーロは、2006年W杯優勝メンバーとともに、新型コロナウイルス対策の支援を行うことを明かした。「ベルリンで一緒だったメンバーとはSNSで頻繁に意見を交わしていて、僕らはピッチに立つつもりだ。あの2006年の忘れられない瞬間を共にした人々を支援するために立ち上がりたい」とコメント。その後、インスタグラム上でイタリア赤十字へ向けた募金を行うことを発表している。

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