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国際プロサッカー選手会が新型コロナ感染防止へ助言「トイレで蛇口に触れるのは×」「ボトル共有も×」

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EURO2020は延期が決定した

 国際プロサッカー選手会(FIFPro)は18日、感染が拡大している新型コロナウイルスについて、選手へ感染防止策のアドバイスを発表した。

 欧州ではアーセナルのミケル・アルテタ監督が新型コロナウイルスに感染したほか、イタリアやスペイン、ドイツでは複数選手の感染が明らかとなっている。また、日本ではJFA(日本サッカー協会)の田嶋幸三会長が17日、陽性であったと判明。世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは、サッカー界でも感染の広がりを見せている。

 チームスポーツであるサッカーは特に集団感染の懸念が多く、今後も選手への感染が不安視されている。そんななか、FIFProはコロナウイルスの拡散を防ぐための対策についてプレーヤー、クラブ、リーグに情報を共有したという。

 FIFProが共有した情報には10個のアドバイスが明記されている。

 まず、ロッカールームでの注意事項について「ゲームやトレーニング中は水のボトル、タオル、バスローブなどを共有しない」こと、「ロッカールームで食事をしない」こと、「個人の持ち物や衣類は更衣室や共同のバスケットに置かず、バッグに収める」ことを推奨した。

 選手に対しては「使用済のギブスや包帯などは、蓋付き容器に廃棄する」ことや、「手洗いは石鹸と水で少なくとも20秒間実施する。石鹸と水が使用できない場合は、60%アルコールをベースにした手指消毒剤を使用すること」を求めた。

 さらに「トイレを使用するときは、手を洗う前後に蛇口に触れない。蛇口の開閉には使い捨てペーパーを使用する」こと、「洗っていない手で目、鼻、口に触れない」こと、「咳をする場合は口や鼻をハンカチ(できれば使い捨てのハンカチ)で覆うか、ない場合は手ではなく腕で覆う」ことを掲げた。

 トレーニングの前後に呼吸器感染症および、または発熱の明らかな症状を示した選手に対しては、「チームの他のメンバーをすぐに隔離し、可能であれば自身は隔離環境に身を置く」ことを求めつつ、まずは「クラブの医師に報告する」必要性を強調した。

 また、「個人または家族のいずれかで、リスクのある地域または検疫から戻ってきた人、または検疫または検査で陽性になった人、または自分がリスク地域にいる人と連絡があった場合は、チームプレーヤーとクラブ役員に連絡すること」も併せてアドバイスに含めている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、6月から開催予定だったEURO2020とコパ・アメリカ2020の延期が決定。欧州を中心に各リーグも揃って延期または中止の措置を取っている。
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