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【独占】アギーレ氏が「日本史上最高のクオリティ」と太鼓判。香川真司、スペイン挑戦の評価と課題

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 元日本代表指揮官のハビエル・アギーレ氏が、古巣のサラゴサでプレーするMF香川真司を称賛している。

 現在ラ・リーガのレガネスを率いるアギーレ氏は、2014年8月から15年2月にかけて日本代表を指揮し、本田圭佑や香川らを指導。解任のきっかけは2011年のサラゴサ指揮時代の八百長疑惑によるものだったが、昨年12月9日にスペインの裁判所により「証拠不十分」で無罪との判決が下った。

 Goalは2月、アトレティコ・マドリーやエスパニョール、メキシコ代表なども率いた実績を持つアギーレ氏にインタビュー。すると、スペインのクラブで挑戦する日本人選手に関して、香川への絶賛の言葉が飛び出した。

「香川は素晴らしい才能とクオリティを持っているよ。おそらく日本の歴史上で最も高いクオリティを持つ選手だと思う。華麗なフットボールをするし、マンチェスター・ユナイテッドやドイツでも活躍した。見ていて楽しい選手だ」

 香川は、2010年にセレッソ大阪からドルトムントに移籍し、ブンデスリーガ連覇の中心選手になるなど華々しくブレイク。その後、世界屈指の強豪であるマンチェスター・ユナイテッドへと駆け上がった。

■課題はフィジカル

 しかし、今シーズンから加入しているスペイン2部のサラゴサでは、最初の5試合でこそ2得点を記録したが、その後はケガの影響もあり失速。新型コロナウイルスの影響で中断される前、リーグ戦では先発する機会を失いつつあった。アギーレ氏は、香川が苦労している原因がフィジカル面にあると指摘している。

「セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)はとても激しく、フィジカルも必要になる。プレーのリズムやトレーニングに適応するのに苦労しているようだね。もしかしたらフィジカルコンタクトが激しいことにも苦しんでいるかもしれない」

 とはいえ、香川が過去にプレーしていたブンデスやプレミアリーグも、フィジカル面が重要になるリーグだ。しかし、アギーレ氏はスペイン2部には独特の激しさがあると説明した。

「ドイツやイングランドも激しいけど、香川がいたのはトップリーグで、セグンダのそれとはまた違う激しさなんだ。スペイン(のトップリーグ)にもフィジカルコンタクトがあるけど、良い選手であればプレーすることができる。セグンダだともう少し苦労するよ。でも、怪我さえしなければ成功できるだろうね」

 3月17日に31歳の誕生日を迎えた香川は、今シーズンの公式戦26試合で2ゴール2アシストを記録。少なくとも3月末までは中断期間が続くが、“日本史上最高のクオリティ”と称するアギーレ氏の期待に応えることはできるのだろうか。

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