beacon

若月所属のシオン、FWドゥンビアら9選手を突然解雇「解散状態」

このエントリーをはてなブックマークに追加

元コートジボワール代表FWセイドゥ・ドゥンビア

 U-17日本代表FW若月大和も所属するスイス1部のシオンが19日、予告なしに9選手を解雇したことが分かった。地元紙『ブリック』は「FCシオンは解散状態にある」とし、この決定はクリスティアン・コンスタンティン会長の独断だと伝えている。

 解雇されたのは元カメルーン代表のMFアレクサンドル・ソング、元Jリーガーで元コートジボワール代表のFWセイドゥ・ドゥンビア、元スイス代表のMFパイティム・カサミら9選手。全選手が18日、雇用保険なしで12,350スイスフラン(約140万円)という短期契約にサインするかの決断を迫られており、これに同意しなかったか、応答しなかったとみられる。

 記事によると、多くの選手たちは事前に弁護士に相談しようと試みたが、同日中に返答を求められていたため時間がなく、クラブ関係者の応対もなかったという。これを受け、コンスタンティン会長は「不可抗力」として9選手に解雇を通知。「われわれはすべての収入を奪われており、彼らに仕事を提供できず、彼らが仕事をすることも禁じられているからだ」と述べたようだ。

 一方、スイスのサッカー選手組合はすぐさま抗議し、「新型コロナウイルスの危機による不可抗力は容認できない」という趣旨の文書を提出。スポーツ法の専門家でもある組合のルシアン・バローニ代表は「これらの暴力的な解雇がただちに取り消され、考えられる代替案への議論が開かれることを望む」と伝えている。

●海外組ガイド

TOP