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Jリーグに来る可能性も? 超大物多数…2020年夏にフリーとなる欧州の一流選手たち

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 フリー選手との契約はコストパフォーマンスに優れる戦力補充の方法であり、2020年の夏、移籍金が発生しない大物選手たちは多数いる。

 契約が切れる選手たちはコンディションも実力もまちまち。ベテランもいれば、円熟に向かっているが所属クラブに不満をもつスターもいる。『Goal』は、今季契約の満了後も活躍が見込める注目選手たちを紹介する。

FWエディンソン・カバーニ(パリSG)
 パリSGでキリアン・ムバッペとネイマールに挟まれてプレーしていたカバーニは、今でもヨーロッパで過小評価されがちな選手のひとりである。2018-19シーズンには33試合で23得点を挙げ、1月にはアトレティコ・マドリーから移籍の打診があったものの、PSGがこれを拒否している。「彼がクラブに残ってくれることを期待していたが、退団希望の申し出があった。我々は事態を注視している」と、PSGのスポーツディレクター、レオナルドは語ったものの、その後、「アトレティコ・マドリーから話があったが、彼の価値に見合うオファーではなかった」とコメント。カバーニは最終的に残留した。

DFジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)
 セリエAの巨人とともに次々とタイトルを獲得してきた35歳のキャリアは下降しつつある。右ひざ十字靭帯断絶でシーズン前半を棒に振ったが、2月に待望の復帰。契約延長がうわさされているが、現時点で去就は決まっていない。

FWオリビエ・ジルー(チェルシー)
 2019年5月に契約延長にサインし、2020年までクラブにとどまることになったジルーだが、夏にロンドンを去る可能性は高い。2018年にアーセナルからチェルシーに移籍し、すでにFAカップや欧州リーグを制覇。今シーズン、ランパード監督の下で苦戦を強いられたセンターフォワードには、インテルが興味を示していると報道されている。

MFマリオ・ゲッツェ(ドルトムント)
 ここ数年、ドルトムントにおけるゲッツェの存在感は薄れており、契約満了時にはフレッシュな挑戦を求めて再び活躍できるチームへの移籍の道を探すことだろう。まだ27歳のミッドフィルダーには新天地で今まで以上の力を発揮できる可能性が大いにあり(ドイツ代表としてワールドカップ決勝で決勝点を挙げたのは、たった6年前のことだ)、全盛期はこれからである。

GKジョー・ハート(バーンリー)
 ハートのように不興を買った選手は滅多にいない。2016年にはマンチェスター・シティの正ゴールキーパーだったのにかかわらず、そのわずか2年後、バーンリーでの最初のシーズンの半ばにショーン・ダイク監督に使ってもらえなくなってしまった。イングランド代表のハートだが、ターフ・ムーアでの序列は下降しつつあり、夏に移籍することは間違いないだろう。


FWズラタン・イブラヒモビッチ(ミラン)
 ミラン復帰前に38歳となったイブラヒモビッチだが、衰え知らずのレジェンドは、愛する古巣のために最初の8試合で4得点をマーク。6か月の契約には1年の延長オプションが付随しているが、まだそのオプションの実行には至っておらず、夏にフリーとなる可能性がある。

DFレイバン・クルザワ(パリSG)
 2017年10月、パリSGがアンデルレヒトを5対0で破ったとき、CLで初めてハットトリックを達成したディフェンダーとなったクルザワだが、首都パリで5年間を過ごすうちにコンスタントにプレーできる時間が減りつつある。この27歳のフランス代表レフトバックにはアーセナルが注目しているが、契約できるかどうかは、ユヴェントスなどとの厳しい争奪戦に勝てるかどうかにかかっている。

MFアダム・ララーナ(リバプール)
 アダム・ララーナのキャリアには度重なるケガが影を落としており、中盤に才能ある選手がしのぎを削っているレッズ(ジョーダン・ヘンダーソン、ジニ・ワイナルドゥム、ファビーニョ、アレックス・オックスレイド=チェンバレン、ジェームズ・ミルナー、ジェルダン・シャキリ、南野拓実)では、アンフィールドのピッチに立てるチャンスは限られている。しかしながらコンディションが上向けば、マージーサイドで再び活躍できるかもしれず、現在の契約には1年延長のオプションが付随している。

FWドリース・メルテンス(ナポリ)
 将来の見通しが立たなかったころ、メルテンスには7クラブが注目していたとされる。5月には32歳になるが、ナポリではコンスタントに印象的な活躍を披露。昨年10月にはオランダの『Voetbal Sport』で以下のように話している。

「ナポリとの契約はまだ7カ月残っている。来シーズン僕がどこでプレーしているかはわからない。年末に契約を更新するかしないか考えることになるだろう。だけど今はまだ早い。何かを除外して考える段階にはない」

DFトマ・ムニエ(パリSG)
 ムニエは、すでにいくつかのクラブのターゲットとなっている。「僕はエバートンと契約できそうなところまでいった。そうすればもっとたくさんプレーができて、楽しかっただろう」と語るなど、プレミアリーグ移籍が迫ったことを明かしていたが、その後、「僕の希望はPSGに居つづけることだと、常にはっきり言っている。ここを去りたいとは思わない」とも。以降、自分の心はリーグ・アンの巨人にあると言い続けているが…。

FWペドロ(チェルシー)
 2018年、ペドロはチェルシーとの契約を延長し、2020年までの残留が決まった。しかしながら、32歳となったペドロは今夏、西ロンドンを去る可能性がある。フランク・ランパード監督は自身が率いるチェルシーで若手を起用することを好んでおり、タミー・エイブラハムやメイソン・マウントの成長に注目しているからだ。

MFダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)
 2010年に加入して以降、マンチェスター・Cの主軸であり続けたダビド・シルバは、エティハド・スタジアムでほとんどすべての優勝杯を掲げてきた。しかし、チームでの役割とは裏腹に、夏に契約満了となれば10年在籍したクラブを去るとみられている。このミッドフィルダーにはインテル・マイアミが興味を示しており、日本やカタールのクラブからも声がかかっている模様。ただ、シーズン終了までいかなる決断もくださないだろう。

DFチアゴ・シウバ(パリSG)
 35歳のチアゴ・シウヴァは、リーグ・アン最高のセンターバックのひとりであり続けているが、今シーズンがパルク・デ・プランス最後のシーズンとなる可能性がある。パリに来てからというもの、そのプレーぶりはまったくぶれず、大きな衰えは見せていない。さらに数年は活躍が期待される一方、以前からパリでキャリアを終えたいという希望を表明しており、今シーズン終了とともにスパイクを脱ぐ可能性がある。

「僕はパリでキャリアを終えたいと思っている。ただ、それは今シーズンをどう終えるかにかかっている」

FWウィリアン(チェルシー)
 ブラジル代表のウィリアンは2013年のブルーズ加入以来、攻撃の中心であり続けている。しかし31歳となり、シーズン終了とともにスタンフォード・ブリッジを去る可能性は高い。2月にはチェルシーからの2年の契約延長に対し、3年の契約を求めてこれを断った。以降ここまで、契約延長には至っていない。

DFヤン・フェルトンゲン(トッテナム)
 フェルトンゲンは負傷の影響でシーズン当初チームに帯同できなかったが、その後ケガは治っていると暴露。マウリシオ・ポチェッティーノ前監督との確執がうわさされた。しかしながら、ジョゼ・モウリーニョ監督が就任し、レギュラーに返り咲き。代理人は最近、契約延長へのドアはまだ開いていると発言している。
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