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W杯決勝前にレアルから“脅迫”の手紙…ディ・マリア「読まずに破った」

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ブラジルW杯を振り返ったMFアンヘル・ディ・マリア

 パリSGのMFアンヘル・ディ・マリアが2014年のブラジルW杯決勝のドイツ戦前に起こった出来事を明かした。アルゼンチンのテレビ局『Telefe』でのインタビュー内容をスペイン『アス』が伝えている。

 当時、アルゼンチン代表の主力として同大会に出場していたディ・マリア。決勝トーナメント1回戦のスイス戦(1-0)では延長後半に決勝ゴールを挙げて母国をベスト8に導いたが、続く準々決勝のベルギー戦(1-0)の前半に負傷交代し、準決勝のオランダ戦は欠場していた。

 チームは0-0で突入したPK戦の末、オランダをPK4-2で下して決勝進出。大一番を控える中、復帰を目指すディ・マリアに当時所属していたレアル・マドリーから手紙が届いたという。決勝に出場しないことを勧める内容だった。しかし、ディ・マリアはこれを読まずに破ったことを明かしている。

 同紙は「アンヘル・ディ・マリアは、2014年ワールドカップ決勝のドイツ戦でプレーしたら訴訟を起こすとレアル・マドリーから脅される手紙を受け取ったが、読まずに破っていたことをインタビューで振り返っている」として同選手のコメントを伝えた。

「僕はベルギーとの試合中に負傷した。足は良くなかったけど、(決勝で)プレーしたかった。もう二度とサッカーをしなくてもいいと思っていたんだ。実際、それは起こるかもしれないと言われていたことの1つだけど、僕にとってはワールドカップの決勝戦だ。僕のファイナルだった」

「ハメス(・ロドリゲス)がレアル・マドリーに加入すると言われていたから、彼らが僕を売りたいと思っていることはすでに知っていた。彼は僕の代わりになる選手だ。レアル・マドリーからの手紙を受け取った時、僕は全てを想像し、開かずに破いてしまった。それを読みたくないし、見たくもなかった。プレーするか決断するのは僕だったんだ」

 また、ディ・マリアはドイツとの決勝を前に、当時アルゼンチンを率いていたアレハンドロ・サベーラ監督と泣きながら会話を交わしたことも打ち明けている。

「彼に100%ではないと涙ながらに伝えた。彼が僕のことを愛していて、プレーしてほしいと思っているのは分かっていたけど、最善の選択をするように頼んだ。チームにとって何がベストなのかだけを考えていたんだ。僕は完全に壊れる可能性もあったけど、やってみたかったね」

「試合前のトレーニングでは、彼はエンソ・ペレスを僕の代わりに入れた。その後、何が起こったかは誰もが知っているよね」

 ディ・マリアを欠いたアルゼンチンは延長戦の末、ドイツに0-1で敗北。あと一歩のところで世界チャンピオンを逃した。ディ・マリアは大会終了後の同年8月、レアルからマンチェスター・ユナイテッドに移籍。2015年8月にはパリSGに新天地を求め、現在も所属している。

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