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英保健相がプレミアリーグ選手へ要求「給与削減に応じ、役割を果たすべき」

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 イギリス保健相マット・ハンコック氏は、プレミアリーグの選手がサラリー削減に応じるべきだと主張した。

 世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、2日の時点でイギリスでも感染者が3万人を超え、死者も3000人近くまで増えている。さらにこの影響はフットボール界にも及んでおり、3月中旬までにほとんどの国でリーグ戦が中断され、現在のところ再開の見通しは立っておらず、シーズン続行の可能性すら不透明な状況だ。

 この前例のない事態を受け、活動停止を余儀なくされ収入源が断たれたクラブの多くが財政的に苦しい状況に置かれている。リーガ・エスパニョーラのバルセロナやアトレティコ・マドリーは選手やコーチングスタッフのサラリー70%削減に踏み切り、ブンデスリーガ勢からも選手の給与放棄が発表されるなど、各クラブが存続のためにさまざまな対応を取っている。

 イギリスでは、2部のリーズの選手とスタッフが給与を放棄することを発表した一方で、ニューカッスルやトッテナム、ノリッジのプレミアリーグ勢は政府からの補償を受けるために全従業員の一時帰休と20%の給与削減を発表した。

 クラブ経営が難しい局面に立たされる中、イギリス保健相のハンコック氏は「現場で最大限の犠牲を払い、時には残念ながら命を落としたNHS(国民保健サービス)の同僚を含む多くの人が犠牲を払う中、プレミアリーグの選手が最初にできることは貢献だと思う。サラリーカットに応じ、彼ら自身の役割を果たすべきだ」とデイリーブリーフィングで言及した。

 一方、選手のサラリーを守るべく活動を続け、3日にリーグ側と再協議を予定するプロサッカー選手協会(PFA)は「報道されていることとは真逆で、PFAはサラリー削減をブロックするとは主張していない。クラブの長期的な将来を守るために、選手がCOVID-19による財政的負担をクラブと共有すべきという考えを我々は全面的に受け入れている」と見解を示した。

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