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自主隔離中の名将リッピ、イタリアの06年W杯優勝を見直す「ジダンの頭突き驚く」

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ドイツワールドカップで優勝を経験したマルチェロ・リッピ監督

 元イタリア代表監督のマルチェロ・リッピ氏が2006年のドイツワールドカップ決勝を振り返っている。2日、『フットボールイタリア』が『Rai Radio 1』のインタビューを伝えた。

 2004年からイタリア代表を率いたリッピ監督は06年のドイツW杯で頂点に輝いた。しかしフランス代表との決勝戦では、ジネディーヌ・ジダンマルコ・マテラッツィに対して頭突きをお見舞いし、レッドカードになる騒動も発生。新型コロナウイルスの影響で自宅隔離となっている現在、リッピ監督は当時の試合を見返しながら、そのときの心情を明かした。

「06年のワールドカップの試合をすべて見直したよ。監督として臨んだほかの試合もね。かなりたくさんの数があり、中には不運なものもあったが、決勝戦に進むということはキャリアにおいてとても重要なステップになる」

 そう語る名将はワールドカップ優勝のほかにもユベントスでのセリエA優勝、中国・広州恒大でのタイトルなど数々の実績を誇る。ときに敗戦の悔しさを味わったこともあるが、特に「本当に苦汁を味わったのは02-03シーズンのマンチェスターでのCL決勝。ミランに敗れた試合だね」と語った。

 06年のドイツW杯でイタリアはフランスとの決勝に臨み、1-1で迎えたPK戦の末に、イタリアが頂点に到達した。しかしそれ以上に話題をかっさらったのは試合中のジダンのレッドカード。マテラッツィに屈辱的な発言を受けたジダンはヘッドバットで突き飛ばしてしまい、一発退場となった。

 リッピ監督は「ジダンの行動にはかなり驚いた。ユベントスで一緒に過ごしたこともあって、彼の謙虚さや知的さは知っていたからね」とその衝撃を明かした。

 PK戦では5人のキッカーであるDFファビオ・グロッソがゴールを決めて優勝決定となった。リッピ監督は「かれこれ20回は試合を観たけどいつも感動的だ」と語り、「最後のキッカーにはグロッソを選んだ。決勝トーナメント1回戦のオーストラリア戦で彼はドリブル突破からPKを獲得した。それを思い出したんだ」と当時の秘話を伝えた。

「私は彼に『おまえは土壇場でやる男だ』と伝えて、最後のPKキッカーにしたんだ。彼は信じてなかったよ」

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