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テベス「プロ選手は1年給与がなくても生きられる」助け合いの必要性にも言及

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ボカ・ジュニアーズカルロス・テベス

 ボカ・ジュニアーズカルロス・テベスは、高給を受け取るプロフットボール選手がサラリーカットに応じるべきだと主張した。

 世界各国で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響を受けるフットボール界。各国リーグ戦が軒並み中断されたことにより、活動停止に追い込まれ、収入源を断たれた多くのクラブが財政難に陥る。これを受け、選手のサラリーカットに踏み切ったり、スタッフの一時帰休の措置を取ったりするクラブが後を絶たない。

 そんななか、マンチェスター・ユナイテッドやシティ、ユベントスなどのビッグクラブでプレーし、中国スーパーリーグの上海申花時代には50億円と報じられた年俸を受け取る世界最高給取りとして知られた元アルゼンチン代表FWテベスは、アルゼンチン『America TV』で新型コロナウイルス危機に直面する現状に関する持論を展開した。

「フットボーラーは、給与を受けられなくても6か月や1年は生きられる。毎日子供とともに生活し、家族を養うために朝6時に家を出て、夜7時に帰宅しなければならない人たちと同じぐらい僕たちはこの状況に絶望を感じてはいない」

「僕たちは表立って、彼らを助けなくてはいけない。子供たちを養える食べ物があると知っている状況で、家からこのようなことを意見するのは簡単だ。しかし、身動きを取れず、外出すらできない絶望に陥っている人たちのことを思うと心配だ」

 続けて、同選手はクラブが地元を支援すべきだと主張する。「朝トレーニングを行う代わりに、クラブは地域と関わり合いを持ち、選手は他の人々のためになることをやるべきだ。例えば、ラ・ボカ(労働階級者の集まる地区)にあるダイニングに行って支援することだ。僕は喜んで行きたい。家にこもって動画を作ることも良いけど、みんなが外に出て助け合うことが最高だと思う」

 さらに、テベスは未曾有の状況により、相互扶助の精神が養われると感じているようだ。「このような状況では、社会階級は関係ない。みんながともに助け合いたいと思っているはずだ。僕たちみんなが平等だってことを実感している。社会の中でみんなが団結して、良い方向に世界が変わっていくことを願っている。ウイルスがこのことを教えてくれたね」と自身の考えを語った。
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