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ブレシア会長「リーグ再開より人工呼吸器の支援を。試合を強制されても選手は出さない」

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 ブレシアのマッシモ・チェッリーノ会長が2日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、今シーズンのセリエAについて自身の見解を示した。

 世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により今シーズンは各国リーグが中断。セリエAでは、ユベントスのDFダニエレ・ルガーニを始めとして選手らの感染が確認されるなど混乱を極める。そんななか、イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は13日までプロスポーツ選手の練習(個人練習を除く)を禁止することを発表。セリエAでは練習すらままならなずに今シーズンの今後について議論が行われているが、市内で多数の感染者および死者が出ているブレシアのチェッリーノ会長は、リーグ戦の再開に断固反対している。

「今シーズンはもはや意味をなさない。中断してしまった以上、どのチームも元通りにはならない。スタジアムは無観客になり、その上、選手の健康上のリスクまである。活動を再開することは、純粋に狂気としか思えない。もし再開を強制されたとしたら、スコア上で0-3の負けとなったとしても、チームをピッチに立たせるつもりはない。こうすることで、今は亡きブレシア市民や彼らの大切な人たちへのリスペクトを示したい」

■新型コロナ被害が深刻なブレシア
 また、ブレシア会長はリーグ戦の開催を夏まで延長することで日程を消化させたいという欧州サッカー連盟(UEFA)の案に難色を示している。

「予定を後ろ倒しにできるものなんて何もない。シーズンは6月30日で終了するが、クラブの収支も選手の契約もその日が期限になる。(UEFAは)自分たちの利益やカップ戦のことだけを考えているようにしか思えず、傲慢で無責任な考えだ。しかしセリエAに関しては、UEFAではなくイタリアが決めるべき。セリエAが再開するなら6月末までに終了させるべきだ」

「もしUEFAが何か役に立つことをしたいのであれば、ブレシアに酸素ボンベや人工呼吸器を送って欲しい。それなら我々も嬉しい。ブレシアでは感染が深刻で、何台ものトラックが死者を運んでいる状況。選手は45日間まったく活動できておらず、コンディションを戻すだけでも1か月のトレーニング期間が必要になる。さもなければみんなが故障のリスクを負うことになる」

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