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伊東所属のゲンク指揮官「残念だが、とても小さな問題」今季打ち切りへの思いを吐露

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ハンネス・ボルフ監督

 ゲンクのハンネス・ボルフ監督は、シーズン打ち切りが決定的なことを受け、自身の思いを語った。

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響を受けるフットボール界。3月中旬までに各国リーグ戦が中断される中、ベルギーのジュピラーリーグでは、多数のクラブがシーズンの打ち切りを望んでおり、15日の総会で今シーズンの行方が正式に決定する。

 昨シーズンのチャンピオンで、伊東純也が所属するゲンクは今シーズン、レギュラーシーズン最終節を残して決勝プレーオフ圏外の7位。6位と同勝ち点ということもあり、浮上のチャンスは十分にあったが、シーズン打ち切りが決まれば、この順位が確定するため、来シーズンのヨーロッパカップ戦挑戦の可能性がなくなる。

 昨年11月からゲンクの指揮を執るボルフ監督は『Goal』の取材に対し、「スポーツの観点から言えば、我々はヨーロッパの出場権を目指して戦いたかったから残念だ」と7位でシーズンを終え、来シーズンの欧州カップ戦出場権が手にできないことを嘆いた。

 その一方で「ただ、全体を考えればこれはとても小さな問題だ。フットボールだけではなく、この影響を受けているすべての分野での幸運を私は願っている」と多くの命が危険にさらされる現時点で、フットボールよりも大切なことがあると強調した。

 また、同指揮官は新型コロナウイルス危機に対するクラブの方針についても語った。

「いくつもの悪い選択肢の中から最善の解決策を見つけ出すことは簡単ではない。私たちは帰国できるすべての選手を家族のもとに送った。しかし、ガーナ、ナイジェリア、コロンビア、ブラジル、オーストラリア、日本、コートジボワールから来た選手たちに対してはできなかった」

「想像してみてほしい。他の大陸から来た21歳の選手が家族と離れ離れで、社会との接触が閉ざされている。これは簡単な状況ではない。私たちはできる限りの方法で彼らの面倒を見なければならない。そのために、個別トレーニングをすでに始めている」

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