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FA会長「クラブやリーグが無くなる可能性がある」今季打ち切りの可能性も否定せず

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 イングランドサッカー協会(FA)のグレッグ・クラーク会長は、クラブやリーグが存続の危機に立たされていると語った。

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響を受けるフットボール界。3月中旬までにリーグ戦が軒並み中断され、再開の見通しが立たない中、活動停止に追い込まれ、収入源を断ち切られたクラブの多くが財政面で苦境に立たされる。

 イングランド・フットボールリーグ(EFL)のクラブでは財政面の負担軽減を目的に選手やスタッフの一時帰休が発表され、リバプール(のちに撤回)やトッテナムといったプレミアリーグ勢も一部従業員に対して同様の措置を取るなど、多くのクラブが今後が不透明な状況に苦慮する事態に陥っている。

 フットボール界を含め、全世界が新型コロナウイルス危機に直面する中、FAカウンシルの会議の中でクラーク会長は「財政破綻により、クラブやリーグを失う危機に瀕している。復活のチャンスがほとんどない状況で多くのコミュニティの心からクラブがなくなる可能性がある」とクラブ経営が切迫する現状を認めた。

 続けて「この未曾有の苦境に直面する今、フットボール存続のために、選手、ファン、クラブ、オーナー、組織を含めたすべてのステークホルダーは立ち上がり、痛みを共有する必要がある。フットボールはチームゲームであり、今こそチームワークが必要なときだ」と強調した。

 さらに、同会長は今シーズンの行方についても言及。「ロックダウンがどれだけ続くか誰にもわからない。政府も人命が危機に晒されていると警告している。それでも、我々は、昇格や降格、優勝者の問題を解決するために、全力でシーズン終了を目指している」とFAの立場を明確にしたが、シーズンがこのまま打ち切りになる可能性も否定しなかった。

「しかし、フットボールは我々の最優先事項ではなく、人命が最も重要だから、シーズンを終わらせることができないかもしれない。我々は政府の指針に従うことになる」

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