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ドイツ4部の古豪が一風変わった試み…“見えない敵”との試合チケット10万枚販売

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 ドイツ4部のロコモティーベ・ライプツィヒが、“見えない敵”との一戦に向けて10万枚以上のチケットを販売している。

 現在、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、ドイツでもリーグ戦は中断中。これを受け、収入源を断たれたブンデスリーガ1部、2部のクラブでさえも財政面で窮地に立たされ、存続危機に直面している。

 そんな中、126年のクラブ史を持ち、現在は4部を主戦場とする古豪ロコモティーヴェ・ライプツィヒは、財政面での負担を軽減するために一風変わった試みを取り入れた。同クラブは、5月8日に行われる“見えない相手”との一戦のチケットを公式ウェブサイトで販売。主催試合での平均観客動員数は3000人程度だが、1枚1ユーロ(約119円)のe-チケットを10万枚以上用意している。

 同クラブのスポークスマンはイギリス『BBC』に対して「スタジアムからライブストリーミングを配信する予定で、照明をつけ、我々のインターネットラジオコメンテーターが試合を実況する予定だ。今の時点でこれ以上のことは何も言えない」と何かしらのイベントを準備している模様だ。

 さらに「集まった資金はロコモティーベ・ライプツィヒが運営を続けるために活用される。我々には300人のユース選手がいて、スタッフに給料を払い、施設を維持する必要がある」と話している。

 ロコモティーベ・ライプツィヒは20世紀初頭に3度の1部リーグ制覇を成し遂げた古豪。1960年代から80年代にかけてはヨーロッパの舞台にも立っており、1987年にはUEFAカップ・ウィナーズ・カップ準優勝、1974年にはヨーロッパリーグの前身、UEFAカップで準決勝進出を果たした。しかし、近年は下位リーグでの戦いが続いている。

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