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立正大淞南高の後輩が明かす、松本MF山田真夏斗の高校時代と“ハンパない”一面

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立正大淞南高から松本山雅FCへ加入したMF山田真夏斗のハンパないところは?

 ゲキサカではプロ入り1、2年目選手の高校時代を知る後輩たち(現役高校生プレーヤー)に対して、プロでの活躍が期待されている先輩プレーヤーの高校時代についてインタビュー。彼らのピッチ内、ピッチ外で“ハンパなかった”一面や意外な一面とは?

 今回は立正大淞南高(島根)から今年、松本山雅FCへ加入したMF山田真夏斗だ。山田は2年時から山陰の強豪で先発に名を連ね、全国舞台で活躍。183cmの大型MFは、明らかに異質な視野の広さと、左右両足から繰り出す高精度パスでチャンスを演出し、自らゴール前に走り込んで貴重な得点を奪い取った。高校3年時はインターハイ出場を逃したものの、高い評価を受けて松本内定。同年の選手権では大会優秀選手に選出され、日本高校選抜の10番も背負った。

 将来性豊かなMF山田の高校時代について、今冬の選手権で同じピッチに立った2人、新チームリーダーのMF山田和樹(新3年)とエース候補のMF藤井嵐(新3年)が教えてくれた。

―山田選手の半端ないと感じたことは?
山田「見ているところが人とちゃいます。そこしか見ていなかったはずやのに、逆で走っている人のところにボールが出ている。後ろ(ボランチ)にいて(目が)ボールに追いつけなかったです」

―プロに行く選手を間近で見ることができた。
藤井「真夏斗君は寮で同部屋だったんですけれども、常にサッカーのことを聞いて。『こうした方が良いよ』と真夏斗君も教えてくれていた。生活も違ったところがありました」

―どういうところが?
藤井「真夏斗君は寝るのも早いですし、体に気を遣っているのはやっぱりプロだなと」

―山田君は会話する機会が多かったのでは?
山田「中学校とかも一緒なので友達みたいに話していました」

―中学校の時はなかなかやんちゃで、凄く変わったという話も聞くけれど。
山田「元々めっちゃサッカー上手かったんですけれども、(性格的に)どうかなと。でも、自分が夏の練習会に行ったら(数か月で)変わっていました。サッカーしか見ていない感じでした」

―2年間、ピッチ外の彼の姿も見てきた。
山田「上手くなるためには、『何でもやる』みたいな。自主練はほぼキックです。ほぼキックの練習していました。(上手さのレベルは)一人だけ違うので、何て言ったらいいか……」

―一緒にプレーして。
藤井「最後、選手権で一緒にやらせてもらったんですけれども、素直に嬉しかったです」

―一緒にプレーして学べたところは?
藤井「真夏斗君は周りを見る。『受ける前に何回も周りを見ている』と言っていたので、自分もそこを意識して、そうしたら情報量がやっぱり人と違うので、自分もそこは徹底して周りを見ています。ポジション取りや周りを見るところ。自分はサイドなので180度は見なくて良いので、この体の向き(の中)で相手を見るようにしています」

―先輩へのエールを。
山田「日本代表目指して僕たちの分まで頑張って欲しいです」

―自分たちも負けないように。
山田「自分たちも先輩たちや真夏斗君が叶えられなかった夢を叶えに行くので、応援よろしくお願いします」

昨年からのレギュラー、MF山田和樹は今年の立正大淞南高のリーダー格

左右両足のキックが特長のMF藤井嵐は今年の立正大淞南高の攻撃の柱へ


(取材・文 吉田太郎)

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