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障がい者サッカーの選手有志がZOOM会議 競技の認知拡大へ「NO BORDER FC」を結成

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写真提供:日本ろう者サッカー協会(左上)、日本アンプティサッカー協会(右下)

 障がい者サッカーの7協会に所属する有志たちが競技を広める活動を推進するため、ZOOM会議で集結した。

 すでに会議は2度開催され、6日の午後9時からはじまった2度目の会議は、昨年11月、スイスで開催されたデフフットサルのワールドカップ(W杯)日本代表にも選ばれた仲井健人が音頭をとり、10人が集まった。参加者のひとりで、高校1年時に先天的な脳動脈奇形を患いながらCPサッカー日本代表に選ばれた大野僚久がこう明かす。

「積極的に障がい者サッカーを広める活動をしている方が集まりました。まずはお互いを知るために自己紹介もかねて、自分が取り組む競技の魅力なども話をしました。新型コロナウイルスで皆さんが大変な思いをしている時期だからこそ、自分たちから何か発信できないか、ということを話し合った感じです」

 2018年11月、今回集まったメンバーが中心になって、東京・多摩市で健常者や障がい者といった垣根を超えて同じピッチで楽しむ「ウォーキングサッカー」を実施。その時にイベント実施に尽力した人が情報交換の場としてLineグループを作り、「NO BODER FC」と名付けられた。

 この3月にも第2回の「ウォーキングサッカー」実施を予定していたが、新型コロナの影響で延期。開催の暁には、当時に集まった人数の3倍増をめざして、各自がSNS等を駆使しながら自分のことや競技のことを発信して、障がい者の種別、健常者などとの垣根を超えて歩きながらサッカーボールを蹴るイベントに、一人でも多くの人を迎えたいと願っている。大野が続ける。

「コロナの影響で日常生活で制約を受けることはありますが、でも、僕らは『別のことに割くことができる時間ををいただけた』と捉えています。今まではお互いに仕事があったりして、このような場を設けることが出来ませんでしたから。
 まずは自分たちのことや競技を知っていただいて、障がいの有る無しに問わず、ウォーキングサッカーに参加していただける人を増やしたい。サッカーの後の懇親会も楽しいので、いろんな方に参加してもらって輪を広げていきたいです」

 そして大野はこうも続けた。

「新型コロナの影響で、生活に制約はありますが、それでもできることは必ずあります。僕たち自身、今までそう考えて過ごしてきました」

 NO BORDER FC。垣根を超えて、チームになろう。垣根を超えて、助け合おう。

 小さなグループの名前のひとつにすぎないかもしれないが、感染拡大がおさまらない新型コロナに挑む、私たちみんなに対するメッセージにも聞こえる。

【NO BORDER FC ZOOM会議 参加者】
▼デフフットサル&サッカー(聴覚障がい)
仲井健人

▼ブラインドサッカー(視覚障がい) 
川村怜
岩田朋之(ロービジョンフットサル)

▼CPサッカー(脳性麻痺)
大野僚久

▼アンプティサッカー(切断障がい)
古城暁博

▼ソーシャルフットボール(精神障がい)
小林耕平、松嵜俊太郎

▼電動車椅子サッカー(自立歩行が困難な障がい)
三上勇輝、吉沢祐輔

▼知的障がい者サッカー&フットサル
青沼悠土

(取材・文 林健太郎)

/障がい者サッカー特集ページ
●日本障がい者サッカー連盟(JIFF)のページはこちら

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