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移籍市場にも大打撃か…スペイン代理人が分析「価格が20〜30%下がる」

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バルセロナ復帰が噂されているFWネイマール

 新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、これまでサッカー界で高騰が続いてきた選手の市場価格に大きな変化が訪れそうだ。スペイン紙『マルカ』電子版に、現地代理店『プロモエスポルト』のロドリ・バスター氏が寄稿している。

 欧州主要リーグでは3月中旬以降、公式戦の開催が一斉に停止している。1か月が経過した現状も再開の見通しは立っておらず、各リーグ・クラブには次々に経済的な懸念を表明。選手・コーチングスタッフの給与削減、クラブ職員の一時解雇、給与支払いの延期など、さまざまな影響も出てきている。

 ただ、そうした経済的危機は今後さらに広がっていくようだ。リーグ戦の全日程を終えられなければ放映権収入の減額が迫られ、もし再開できたとしても無観客試合が続けば入場料収入も入らない。すると各クラブが投じることができる人件費も少なくなり、現在雇用できている選手を手放す必要も出てきてしまう。

 また今後行われる移籍手続きではなおさら大きな影響を受ける。バスター氏は2013年以降、移籍金1億ユーロを超える取り引きが計10回行われていたと指摘。2億2200万ユーロに及んだFWネイマールを筆頭にラ・リーガ関連が6回を占めていたというが、今後は「コロナウイルスの危機が移籍価格の上昇を抑え、新たなシナリオに入る」と分析している。

 バスター氏の見込みによると、選手の移籍に際しては「価格が20〜30%下がる可能性がある」とのこと。その結果、大規模クラブは中規模クラブから、中規模クラブは小規模クラブから選手の引き抜きを行う形となるようだ。また最も大きな影響を受けるのは「販売型のクラブ」。これまで選手を売って収益を挙げていたクラブにおいては、想定を下回る移籍金しか得られなくなるという。

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