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緊急事態でメンタルを保つ方法は…? 国際プロ選手会による“8か条”アドバイス

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 国際プロサッカー選手会(FIFPRO)とアジアサッカー連盟(AFC)は10日、新型コロナウイルスによる社会的・経済的影響を緩和する目的で、協力することに合意した。両団体はさまざまなステークホルダーによる作業部隊を構成し、定期的に協議していくという。

 これに先立ち、FIFPROはさまざまな観点から新型コロナウイルス対策を分析し、ロックダウン中の選手たちに向けたアドバイスを公式サイトで公開している。中でも重点を置いて解説されているのが「メンタル面の維持」。最高医療責任者のビンセント・グッテバーグ氏は8つのトピックを挙げている。

①健康的なライフスタイル、とくに睡眠と栄養を保つこと
「セルフケアは常に重要だが、他人との距離を保つ必要がある場合はなおさらです。睡眠習慣を維持し、1日7〜9時間を目安によく眠るようにしてください。また健康的な食事を心がけてください。新鮮な果物や野菜、摂り慣れたタンパク源、そして炭水化物です。エネルギー摂取量は運動レベルに合わせ、アルコールや薬物は避けてください」

②ルーティーンを守ること
「新型コロナウイルスの影響により、日常の仕事とスケジュールが大幅に乱されていることと思います。①セルフケアのヒントを踏まえ、新たなルーティーンを見つけてください」

③十分な身体活動を維持すること
「一般的な持久力に加え、スポーツ特有の持久力、スピード、強さ、コーディネーション、柔軟性にフォーカスし、適切なレベルの運動を続けてください」

④つながりを保つこと
「ソーシャルディスタンスは社会的な切断を意味するものではありません。テクノロジーを利用して、いつもよりも頻繁に連絡を取り合い、友人や家族とつながりを保ってください。そして気持ちを共有してください。チームメートとの共同トレーニングを企画し、FaceTimeやWhatsAppを使って一緒にワークアウトしてください。またしばらく会っていない友人と再び繋がり合うのも良いでしょう」

⑤しっかり休むこと
「過度な心理的負荷から解放され、負荷を減らすための時間をつくってください。楽しむことができる活動に目を向けてみてください。音楽を聞いたり、散歩をしたり、お気に入りのテレビ番組を見ることができる時間です」

⑥メンタルゲームに取り組むこと
「どうしても制御できない出来事に固執してしまうものなので、制御できるものに焦点を当ててください。『この状況で自分は何をコントロールできるのか』を問いかけ、自分がコントロールできるものに照準を合わせ、自分を落ち着いてコントロールすることができるようにフォーカスしてください」

⑦破滅的な考えを打破すること
「これから最悪の事態が起こり、それはどうすることもできないと想定してしまうのは簡単です。その代わり、過去にうまく乗り越えられた課題と経過を思い返してみてください。問いかけるのは以下のような点です」

・最悪のシナリオはなに?
・そのシナリオが起こる見込みは?
・たとえ万が一それが起きた場合、起こりそうな結末は?乗り越えられそう?
・その結果を心配することは、発生を防ぐことに役立ちますか?

⑧最新の情報を入手すること
「世界保健機関や『Athlete365』など信頼できるサイトから最新の情報を入手してください。ニュースやソーシャルメディアで新型コロナウイルスの全てを読もうとするのは避けてください。ストレスや心配を不必要に増幅する可能性があります」

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