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デル・ピエロ氏「カルチョは変わる必要がある」母国のサッカー界に警鐘を鳴らす

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アレッサンドロ・デル・ピエロ氏がカルチョに警鐘

 元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が、中断期間の長引いているセリエAについて自らの見解を示した。

 イタリアでは新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化し、3月中旬よりリーグ戦は全て中断へ。イタリア国内も5月3日までロックアウト延長になるなど、社会機能も麻痺している状況だ。一部では、セリエAは5月31日からの再開を目指しているとの報道もある。

 現在、アメリカ・ロサンゼルスに滞在しているデル・ピエロ氏は『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューを通じて「セリエAは未知の領域に入っている」と語った。

「今いるアメリカの状況はイタリアに近いかもしれないが、感染拡大は数週間遅れていた。当初は過小評価されていたが、ウイルスに対して我々がすべき問題は明確になった。今ではみんながその重要性を思い知っているよ」

「セリエAがここまで中断が長引くのは記憶にないし、完全に未知の領域に入っている。リーグが再開されるとして、ユベントスはアドバンテージがあると思うけど、どのような結末になるのか本当に予測がつかないね」

 また、デル・ピエロ氏は現状のイタリアフットボール界に改めて警鐘を鳴らしている。

「このような事態になって、改めてフットボールのビジネスは様々なことを見直す必要があるだろう。従来どおりだとコストと収益のバランスは突発的な事態で保てないことが明らかになった。重要なことは各クラブが存続するだけでなく、長期に渡って安定を保つことなんだ。そのために変わる必要があるね」

「イタリアのカルチョは改めて襟を正すべきだと思う。スタジアムの現場はファミリーにとって不向きだからだ。一方でアメリカではプロスポーツが“ショー”となっていて、みんながそれを楽しむ文化として成立している。ここから学ぶべき要素は多いと思うよ」

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