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憧れの先輩FW岩崎のように。京都橘の新たな才能、2年生FW木原励が「勝負」の年に挑む

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京都橘高の2年生FW木原励は昨年の関西U-16リーグで得点王を獲得。岩崎が3年時に背負っていた「7」をつけて躍動した

[2020シーズンへ向けて](※京都橘高の協力により、アンケート形式で取材をさせて頂いています)

 憧れの先輩のように、チームを勝たせる選手になる。京都橘高(京都)の180cm FW木原励(2年)は、今年の高校2年生で特に注目の存在。U-16京都府選抜として国体にも出場している万能型ストライカーだ。

 昨年は「関西U-16~Groeien~2019」で一際目立つパフォーマンスを見せ、13ゴールで得点王。トップチームでは当初なかなか自分らしさを出せなかったというが、インターハイ京都府予選準決勝でゴールを奪い、プリンスリーグ関西では東海大大阪仰星高戦で決勝点を挙げるなど、少しずつ結果を残してきた。

 新チームでは、今年2月の京都府新人戦決勝で2ゴールを決めて早速チームのタイトル獲得に貢献した。抜け出しから一気にゴールへ迫るスピード、得点感覚の高さは昨年から垣間見せていたが、「速く前向くことを意識していた」というターンのスピード、精度が向上。シャドー、1トップでも前を向いてプレーする回数を増やせるようになり、また昨年の強力2トップ、FW梅村脩斗(現産業能率大)とFW梅津倖風(現大阪体育大)のプレーからポストワークの質もレベルアップさせた手応えを持っている。

「今年は勝負」。強い覚悟を持って20年のスタートを切っている木原だが、新型コロナウィルスの影響で京都橘は5月6日まで休校となり、チームとしての活動も中止に。「早く試合をして、色々なアピールをしたい」という気持ちを抑えながら、自主練習に取り組んでいる。

 意識しているのは、下半身の筋力トレーニングと体重の増加。「お尻の部分はシュートもそうですし、(ボールを)収める時もとても重要になる。僕はまだ細いんで、もうちょっとゴツくなって強い、当たり負けしない身体を作りたいです」。より強いシュートを打つことを含めて、攻撃面、フィニッシュのバリエーションを多くしたいという考えがある。

 より怖いFW、チームを勝たせるFWになること。目標は京都橘の先輩FW岩崎悠人(現湘南)だ。木原は中学1年時にインターハイ京都府予選決勝戦を観戦。その試合で岩崎は、伝統校・洛北高相手に2得点2アシストの活躍をしてのけ、京都橘を全国に導いた。

 それまで、木原は岩崎についての知識を持っていなかったという。だが、知人から「凄い選手やで」と教えてもらった岩崎はその言葉通り、“凄い選手”だった。「ゴールも決めれるし、アシストもできるし、キャプテンとして声出してチームを引っ張っている姿を見て、『こういう選手がチームを勝たせれる選手なんや』と思って。その時から強い憧れを持っています。身体の使い方が凄く上手くて、柔らかいし、強い。ホンマに『凄い』という言葉しか出てこないですね」。岩崎を目指してC大阪U-15から京都橘へ進学。繰り返しスプリントする運動量と馬力、柔軟性…、そしてどんな形でもゴールを狙い続けた背番号7のレベルに到達することを目指している。

 中学時代には「自分よりも得点能力が凄くて身体も強い」FW小河詩朋(現C大阪U-18)という良き相棒であり、ライバルがいた(コンビを組んで日本クラブユース選手権準優勝)。現在はJクラブも注目する存在で、「ゴール前の能力の高さはホントに凄い」と感じる先輩FW西野太陽(3年)がチームメート。“自分以上”の特長を持つFWとの競争も成長に繋げていく。

 シーズンがいつ始まるのかという不安を抱えながらの春。「自分がプロになるために、どういう行動をすべきかもっと考えて、トレーニングしていきたい。試合ができるようになったら、誰にも止められないFWになって、自分がゴールを決めて勝たせられる選手になりたいです」。1年時からレギュラーだった岩崎は同年冬に日本高校選抜へ選ばれ、U-17日本代表にも初選出。そこから高校ナンバー1FWへの階段を登っていった。1年時の実績では劣るが、ポテンシャルの高さは米澤一成監督も認めるところ。今は、自分と向き合う時間を大事にし、武器を増やしてシーズンを迎える。

(取材・文 吉田太郎)

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