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プレミアで1年間磨いた危機察知力と1対1。CB瀬齊駿登は今季、尚志初の全国制覇の力に

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尚志高CB瀬齊駿登は昨年のインターハイ全5試合で先発出場。(写真は19年インターハイ、写真協力=高校サッカー年鑑)

[2020シーズンへ向けて](※尚志高の協力により、アンケート形式で取材をさせて頂いています)

 昨夏は全国ベスト4。今年はそれを超える。尚志高(福島)のCB瀬齊駿登(3年)は、今シーズンの目標について「自分自身としては怪我無く、全試合出場です。チームとしてはプレミアリーグ復帰とインターハイ、選手権で全国制覇です」と掲げた。

 瀬齊は昨年のインターハイ全5試合で先発出場。プレミアリーグEASTでも14試合に先発出場するなど一本立ちし、最終ラインの柱を担う存在となった。2年生で全国トップクラスのアタッカーたちと対峙して得た経験は大きい。

 チームメートではFW阿部要門(3年)が山形入りを決め、CBチェイス・アンリ(2年)がU-17日本代表に選出されている。彼らの身体の強さは認めるが、経験を重ねる中で得た武器では彼らにも負けない。「(その武器は)危機察知能力です。プレミアで何回か失点を防ぐことが出来ましたし、危機察知能力は2人にはない自分だけの武器だと思う。(またプレミアリーグを通じて) 1対1でも昔より冷静に対応できるようになりました」と口にする。

 瀬齊は目標とする選手について、「(ユベントスのDFマタイス)デ・リフトです。対人も強いし、ビルドアップもできるからです」とコメントした。自身は新型コロナウィルス感染拡大の影響で公式戦を行えないこの時期に、デ・リフトが得意とする部分を身につけることにチャレンジ。1タッチでのパスなど、よりテンポ良くビルドアップすること、そして守備面でもテーマを持ってレベルアップする。

「(この期間に意識していることは)攻撃面では奪ったボールをダイレクトでFWにパスすることを意識しています。守備では攻撃している時のリスク管理です」と瀬齊。「とにかく早く公式戦がしたいです」という思いを胸の中に抑えながら、今できることに集中して、開幕後に昨年以上の自分を見せる。

(取材・文 吉田太郎)

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