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再開見通し立たずも…Jリーグが医療支援へ「恩返しをする時期」

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負傷と隣り合わせのスポーツは医療機関に支えられている

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は15日、臨時理事会を行った。終了後、村井満チェアマンがオンラインで記者会見を実施。リーグ戦の再開時期について「6月に再開可能なのか、7月になるのか、8月になるのか、もっと深いところになるかは申し上げることはできない」と厳しい見通しを語った。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、Jリーグは過去3度の日程延期を決定。その後、今月3日に再開予定日を「白紙」に戻した。直近の再開案だった4月下旬〜5月上旬再開であれば、試合日程の大幅な再編成は避けられる見通しだったが、6月以降にずれ込むことが事実上決まったことで、他大会との調整を迫られる形となった。

 今後は1か月刻みで再開の検討を続ける予定。村井チェアマンは「公平な開催ができないことは見込んでいる」として国際Aマッチデーにリーグ戦開催に踏み切る可能性をあらためて示唆。その上で「天皇杯の競技日程を考えることで日程を確保する。またルヴァン杯はグループステージ、プレーオフを圧縮しながら継続し、フレキシブルに議論を進めていく」と先を見据えた。

 今月7日に政府から緊急事態宣言が発令されて以降、前日14日に初めての実行委員会、本日15日に初めての臨時理事会となった。村井チェアマンは「(意思決定の)骨格は変わっていない」と述べ、これまで同様のスキームで検討を続ける方針を示した。今後についても「緊急事態宣言の内容をしっかりと守りながら沈静化を待つという状況は変わりない」と語った。

 沈静化を待つ間はクラブの財政状況を見守りつつ、社会との繋がりを積極的に持っていく構えだ。村井チェアマンはその一例として「医療機関をどう守るかは国のテーマになる。Jリーグも何か力添えになれれば」と説明。「担架に名前が載ったり、選手のサポートをしてもらったりなど、病院等にJリーグを支えていただいたケースが多々ある。このタイミングは医療機関に恩返しをする時期。どうしたらJリーグが地域に恩返しをしていくかという社外理事からの問題提起もあったので、これから内容を詰めていきたい」と述べた。

(取材・文 竹内達也)
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